|
新型うつ病の種類
新型うつ病には、次のタイプがあります。
@逃避型うつ病
若いエリートサラリーマンの男性に多く見られ、従来のうつ病が困難を突破しようと働きかけ、疲れ果ててうつ病を発症したのに対して、逃避型うつ病では困難に直面すると、問題解決をあきらめ、不安や苦悩の少ない抑うつ状態に逃避します。
A非定型うつ病
20歳前後にみられ、小児期、思春期に極端に恥ずかしがりで、20歳前後の対人関係のストレスが契機となり、強い倦怠感、過眠、過食をともなううつ状態が現れます。
職場や仕事ではうつ状態が強く、仕事から離れると、うつ状態は解消され、従来のうつ病とは異なり、楽しいことがあると気分が良くなる気分の反応性があります。
拒絶されると、怒ったり、泣き喚いたりと過敏に反応します。
B現代型うつ病
若いサラリーマンに多く見られ、組織や秩序への一体感、忠誠心を拒否し、同僚との連帯感を持ちません。
集中力の低下、精神作業能力の低下を自覚すると欠勤してしまい、他者への迷惑がかかるという罪悪感、自責感は抱きません。
従来のうつ病にみられる几帳面、責任感の強さは、職場では発揮されず、趣味などに現れます。
従来のうつ病では早期の職場復帰を望みますが、現代型うつ病では、復帰の先送りや制限勤務を求めることが多くなります。
復職時にはパニック発作や職場の前まで行っても入れず、戻ってしまう出社恐怖など不安症状が見られがちです。
C未熟型うつ病
若年者に多く、不安や焦燥感、イライラが強いの特徴で、要求する段階では他者への依存が強く、かなえられないと攻撃的になるなど、他者に配慮する従来のうつ病とは異なります。
病前性格は自己中心的で自分の能力を過大評価する傾向があり、日内変動、早期覚醒、食欲低下がみられます。
Dディスチミア親和型うつ病
若年層に多く見られ、抑うつ状態、意欲の低下、心的疲労感を自ら訴え、仕事や学業に前向きに取り組んだ経験が乏しく、執着気質のような真面目さ、熱心さが見られません。
従来のうつ病とは異なり、環境へ適応しようとする姿勢に乏しく、うつ病になるとあきらめ、社会参加への努力を放棄する傾向にあり、自己愛が強く、他罰的な傾向も多くみられます。
うつ病がんばるな!
スポンサードリンク
|