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うつ病治療で知っておくこと
うつ病治療のために心得ておきたい事項として、簡易精神療法というのがあり、これを元に、うつ病治療についての知っておくことがあります。
@病気であることを自覚する。
うつ病は心の病気で、治療をきちんとすることで回復が見込める病気なので、病気であるとしっかり自覚しなければなりません。
うつ病について、自分の気の緩みなのか、病気なのか迷い、自責感から怠けだと思い込みがちで、家族も病気であると認めない場合もあります。
うつ病であるという認識が欠ければ、治療への理解や取り組みが消極的になります。
Aできるだけ早く、できる限りの休養生活に入るようにする。
うつ病は薬の服用と休養なしにはよくならず、体だけではなく、心も休ませなければなりません。
うつ病の患者さんはもともと頑張り屋の人がほとんどですので、休養は怠けるためではなく、心身の疲れを癒すために取らなければならないのです。
働いている人は、診断書を職場に提出し、休業の正当性を理解してもらい、主婦は家事の負担を肩代わりしてもらいます。
みんなに悪いと悩む必要はなく、元気になることが家族や同僚のために大切で、きちんと休息が取れれば、治療は成功したといえます。
B予想できる治癒の時点をはっきりと知る。
うつ病の回復には、少なくとも3ヶ月かかります。
うつ病を起している脳内の変化は急には調整されず、最低、3ヶ月はかかるのです。
家族や周囲の人も、もし1ヶ月で回復したと認めても、3ヶ月くらいは警戒しなければならない期間だと考えるようにします。
C服用の重要性と薬の副作用を知る。
うつ病は、薬を服用しないと改善せず、うつ病の薬が効果を現すまで、およそ1〜2週間がかかります。
また、口の渇きや便秘などの副作用が出ることがあります。
「薬に頼るより生き方を変えなければ」「薬が怠け心を治すわけではない」などと周囲に言われても、うつ病は薬を利用しながら回復していく病気なのです。
D絶対に自殺はしないと誓う。
自殺を防ぐ方法は、本人の意思しかなく、過去の出来事を後悔したり、自分を責めてしまいがちで、死んだ方がましだと思うこともあると思いますが、うつ病は治る病気ですので、決して自殺はしないと誓ってください。
E治療中に症状は一進一退を繰り返すことを知る。
うつ病は、一進一退を繰り返して、回復に向かうため、症状に一喜一憂しないで治療を続けます。
回復へと向かう途中に、悪化することは想像以上の深刻さになるのですが、悪化した状態も2〜3週間もすれば、ふたたび良い方向に向かいます。
F回復するまで、大きな決断は延期する。
うつ病の症状が続いている期間は、判断力も思考力も低下していますから、人生にかかわる決断は避けます。
「辞職すれば会社に迷惑かけない」「離婚すれば相手は楽になる」など、うつ病を治療している期間での判断は誤ったものや早まったものになりがちです。
間違った行動をとると、人生を台無しにするばかりか、回復しても、過ちが要因となって再発する恐れがあります。
うつ病がんばるな!
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