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アルコール依存症とうつ病
うつ病にアルコール依存症が加わるのは5%程度ですが、アルコール依存症にうつ病が併発するのは40%とされています。
アルコール依存症になると、ホルモンや体内時計などの生物リズムに変化が起こり、うつ気分や倦怠感などうつ病と似た症状が現れます。
大量の飲酒を続けていると、うつ病の要因である脳内の神経伝達物質の不足などの生物学的な変化が生じてきます。
飲酒で酔いを感じて気分がよく、飲みすぎた翌朝に二日酔いでうつ気分が強く出るのは、脳がアルコールの作用の影響を受けているからなのです。
また話は変わりますが、特殊なうつ病があり、仮面うつ病とは、原因のわからない胃腸の不調や慢性的な頭痛、手足のしびれ、関節痛などの身体症状が前面に現れ、うつ病特有のおっくう感が身体症状の後ろに隠れていることをいいます。
なかなかうつ病と診断しにくく、内科的治療では体の症状が軽快せず、うつ病の治療を行うことで、身体症状も改善します。
その他、季節性うつ病とは、冬になると、気分の落ち込みや全身の倦怠感、睡眠障害などの抑うつ状態が起こるのが季節性うつ病です。
10月頃から症状が起こり、春先に回復するというサイクルを繰り返します。
冬以外の季節には安定しており、冬季うつ病ともいいます。
日照時間が短くなる季節に発症するため、治療には、抗うつ薬のほか、日光浴や強い光を長時間浴びる光療法が有効とされます。
うつ病がんばるな!
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