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中高年のうつ病
中高年は職場や家庭では責任が重くなり、健康面でも体力の低下や老いを意識するようになる年代で、多くの負担を抱えることから、中高年は心身ともに負荷がかかりやすく、うつ病に陥りやすくなります。
中高年には、うつ病のきっかけになる次のような症候群があります。
@テクノストレス症候群
最新の機器になじめず、操作しようとすると、頭痛、めまい、吐き気、恐怖などの症状が出るようになります。
A燃えつき症候群
看護師や医師、ケースワーカーなど奉仕的な対人専門職に取り組んできた人が実りのない結果に絶望を感じて、突然無気力や無感情になってしまいます。
介護などに尽くし続けても結果が得られないため、消耗した末に無力感を覚え、欠勤を繰り返すようになります。
B荷下ろし症候群
長年にわたる大きな仕事などが完了し、ストレスから解放されたものの目標を失い、抑うつ状態が続きます。
Cミドルエイジ・シンドローム
人生設計の見直しを迫られ、人生の目的や本当にやりたいことなどを見失い、抑うつ状態になります。
アルコールやギャンブルへの依存といった逃避行動が現れたり、不摂生のため糖尿病や高血圧症などの生活習慣病になることもあります。
Dサンドイッチ症候群
中間管理職が上司と部下の間で板ばさみになり、対人ストレスから抑うつ状態が起こります。
E上昇停止症候群
同僚や後輩が先に昇進したり、年齢から考えて、自分にはもうこれ以上の昇進は見込めないと思い、あきらめから虚無感、無気力にとらわれ、抑うつ状態になります。
F昇進うつ病
昇進による責任や仕事量の増大、仕事への厳しい評価、取引先や部下との折衝などが精神的負担となり、うつ病が引き起こされます。
Gリストラうつ病
リストラによるショックやリストラされるのではないかという恐怖から、抑うつ状態になります。
リストラ対象の社員だけでなく、すすめる側の上司や人事担当者も、精神的な負担や自責の念からうつ病になることがあります。
H喪失うつ病
親や家族などの近親者との離別、ペットとの死別、仕事や財産を失うなど、依存や愛情、執着の対象がなくなることで精神的なショックを受け、喪失体験がきっかけで空虚感からうつ病になります。
うつ病がんばるな!
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