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うつ病の症状
うつ病になると、感情面で次のような不快な気分が続きます。
□憂うつな気分がとれず、ふさぎこんだままの状態が続く
□気分の落ち込みが解消できない
□不安が大きく、将来に対する希望がもてない
□イライラして怒りっぽい
□悲観的で自責の念が強くなる
□消えてしまいたいという気持ちになる |
これらの症状は抑うつ気分といい、うつ病が軽い場合には、抑うつ気分にかろうじて耐え、外見的には笑みをたたえて話せます。
しかし、家族などが話をよく聞くと、抑うつ気分にとらわれていることがわかり、重症になると、感情自体が乏しくなり、ついには喜怒哀楽がなくなってしまいます。
何かに追い詰められているような不安や焦りが強くなり、立ったり座ったりを繰り返し、落ち着きがなくなります。
不安や焦りなどは高齢者のうつ病にみられ、家の中をうろうろしたり、激しい苦悶をみせたりします。
思考面では、頭が働かなくなり次の症状がでてきます。
□判断力や集中力が低下する
□考えが前に進まず、同じことばかりの繰り返しになる
□何をしていても無駄だという虚無的な考えにとらわれる
□最悪の結末ばかり考える
□過去の失敗を悔やみ、悲観的になる |
思考の流れの停止や1つの考えにとらわれてしまい、考えが進まない状態を思考停止といいます。
うつ病の人が考える内容は、マイナスな方向に思い込んでしまう思考がほとんどで、考え方は偏った思考のゆがみにとらわれています。
周りから見れば、取り越し苦労に過ぎないことでも、思考に柔軟性がなくなっていることから、思いつめてしまい、自分自身で気持ちを最悪な方向へ追い込んでしまうようなるのです。
意欲面では、動作はゆっくりで活気に乏しく、表情も生気に欠けるようになるほか、次の症状がでます。
□何かをやろうとする気が起こらない
□物事に取り組むのがおっくうになる
□自分から進んで行動できない
□人に会うのが面倒になる
□趣味にも関心がなくなる
□食欲が減退し、食事も面倒になる
□性欲が減退する |
意欲や行動が鈍くなる状態を精神運動静止といいます。
やらなければならないと頭ではわかっていても、おっくうとかだるさのために動けないと訴えることが多くなります。
精神運動静止が軽度の場合は、自分に鞭打って努力を重ねればなんとか慣れた仕事ならばこなすことができます。
新しいことを企画して実行に移すなど、自分が積極的に関わって事業を始めるような業務は難しくなります。
この精神運動静止が強くなると、どんなに努力をしても仕事が手につかなくなり、入浴や洗面、着替えなど、日常の動作も面倒になります。
このようなうつ状態は、朝のうちに強く、午後から夕方にかけて軽くなっていく傾向があります。
この朝夕の気分の変化を日内変動と呼び、うつ病に特有の症状です。
希望を失ったり、自責の念にかられて自殺を試みてしまうのも、うつ病の特徴的な症状で、これはうつ状態が重い時期よりも、重くなる前の時期や回復期に多く見らるようです。
重い時期には、自殺を試みようとする意思があっても、決断力や実行力を失っており、自殺には至りません。
うつ病がんばるな!
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