脳や心臓の病気からうつ病

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脳や心臓の病気からうつ病

うつ病を招く代表的な脳の病気が脳血管障害で、脳血管障害とは、脳の血管が血栓などによって詰まる脳梗塞、血管が破れる頭蓋内出血などで、脳の組織を破壊します。

その結果、神経細胞が脱落し、感情を制御する神経ネットワークの機能が低下し、うつ病が起こることがあります。

脳の病気が発病してから3ヶ月から2年の間に、うつ病は起こりやすいといわれています。

脳のCTやMR検査で脳梗塞が発見されたのに、それに相当する症状がみられない場合があり、これを潜在性脳梗塞といいます。

潜在性脳梗塞では、体の症状が現れないのに、うつ病が生じる場合があります。

心臓の冠動脈が血栓によってふさがれる心筋梗塞から、うつ病を発症する場合もあります。

脳梗塞の種類
脳血栓 血管の内壁に脂肪の固まりができ、その結果、血管がつまったり、血の固まり(血栓)が生じて血管をつまらせることで起こる。
脳塞栓 脳以外の臓器から血の固まりや脂肪、腫瘍細胞が流れてきて、脳血管をふさぐと脳塞栓が起こる。心臓弁膜症、心筋梗塞などによって、心臓の内壁にある壁で生まれた血の固まりが流れてくることが多い。

頭蓋内出血の種類
脳出血 脳の細い血管に動脈硬化などの異常が起こり、血管の弾力性が失われることで、動脈瘤が発生する。その動脈瘤が高血圧のために破裂し、脳内に出血する。
クモ膜下出血 脳を覆っている3層の膜のうち、一番外側にあるのがクモ膜、真ん中を脳軟膜といい、先天性に生じた動脈瘤が破裂し、クモ膜と脳軟膜の間に出血する疾患をクモ膜下出血という。外傷、脳腫瘍などでも起こることがある。

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