脂質異常症に糖尿病がある場合
脂質異常症の人に糖尿病があると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こす危険性がどのくらい高くなるかを調べた研究報告がいくつかあります。
危険性は女性が男性の2倍高いことがわかっています。
米国の研究でも同様に、男性よりも女性のはうがリスクが高いとしています。
初めて心筋梗塞を発症した日本人の患者さんを対象として、心筋梗塞の危険因子を調べた研究では、男性と女性で、危険因子のリスクの高さに違いがあることがわかっています。
男性では、高血圧、喫煙、糖尿病の順にリスクが高いのに対して、女性では喫煙、糖尿病、高血圧の順になっています。
また、糖尿病のある女性はそうでない女性に比べ、心筋梗塞の発症リスクが6.1倍も高いと報告しています。
虚血性心疾患の有病率を、年齢層別に比較したスウェーデンの研究では、45〜54歳の閉経期にあたる糖尿病女性の虚血性心疾患有病率は、さらに20歳年上の糖尿病ではない女性と同程度に高いと報告されています。
男女ともに、過去1〜2カ月の血糖コントロールの状態を示すHbAlcよりも、中性脂肪やLDLコレステロールなどの脂質異常のはうが危険因子としての重要度が高く、糖尿病の患者さんでは脂質異常症の管理が非常に大事であることがわかります。
初経に始まり、出産、更年期、閉経へと至るホルモンの変化は、男女の糖尿病の病態やその後の経過に違いをもたらす最大の要因でもあります。
エストロゲンの急激な減少により、閉経後はインスリンの作用が低下し、知らぬ間に耐糖能異常が進むのです。
その意味で、年に一度は血糖値をチェックする必要があり、糖尿病と診断されたら、早期から血糖とともに、脂質、血圧などの厳格なコントロールと生活習慣の改善が求められます。
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