コレステロールを調節する仕組み
コレステロールと中性脂肪は、リン脂質、遊離脂肪酸とともに「血中脂質」と呼ばれ、血中脂質というのは、血液中に含まれる脂質のことです。
脂質は、糖質、タンパク質とともに三大栄養素と呼ばれ、体内では血液に乗って全身に運ばれることから血中脂質と呼ばれます。
四つの脂質のうち、体にたくわえられてエネルギー源になるのは中性脂肪と遊離脂肪酸で、一方、コレステロールとリン脂質は、体の細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料になります。
脂質は、文字どおり「脂」で、「脂→脂肪→肥満」というと思い浮かべるため、脂質は悪者扱いされがちです。
しかし、四種類の脂質は、どれも体に欠かせないもので、過剰になった場合は問題ですが、そうでない限り健康を維持するために大切な存在です。
コレステロールは大半が肝臓で合成され、食事で摂取するのは20〜30%です。
食事でとったコレステロールも、いったんは肝臓に集められて貯蔵されるので、肝臓はコレステロールの合成工場であると同時に貯蔵庫であるといえます。
コレステロールは、食事でとった分だけ血液中に増えていくかというと、そんなことはなく、食事でコレステロールをとりすぎた場合は、体内でのコレステロールの合成にブレーキがかかり、過剰にならないようにコントロールされます。
このように、体内ではさまざまな組織が連携して、コレステロールの量が一定になるようにコントロールされているのです。
健康な人の場合、常に100〜150gのコレステロールを体内に持っています。
コレステロールは血液中だけでなく、脳や、筋肉を中心に体内に広く分布しています。
食事でとった栄養成分は、血液に溶け込んで、体内の組織に運ばれることはよく知られています。
しかし、「水と油の関係」という言葉があるように、脂肪はそのままの形では血液に溶け込めません。
そのため、血液中では、水になじみやすいアポタンパクというタンパク質と結びついてダンゴ状に混ざり合い、リポタンパクという小さな粒子になって移動します。
リポタンパクは、運んでいる脂質(コレステロール、中性脂肪)の種類や割合によって、カイロミクロン、VLDL(超低比重リポタンパク)、IDL(中間比重リポタンパク)、LDL(低比重リポタンパク)、HDL(高比重リポタンパク)の5つに分けられます。
比重はこの順に重くなり、粒子の大きさは逆に小さくなります。
カイロミクロンとVLDLは中性脂肪を多く運び、一方、LDLとHDLはコレステロールを多く運びます。
中間のIDLは、中性脂肪とコレステロールが半々です。
LDLコレステロールとかHDLコレステロールという単語は、よく知られていますが、実際は、そういうコレステロールが存在するわけではなく、リポタンパクのLDLやHDLが運ぶコレステロールという意味なのです。
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