運動習慣で動脈硬化を防ぐ
運動習慣の有無は、冠動脈疾患や心血管系疾患などの発症や死亡と深くかかわっています。
ハーバード大学の卒業生を対象とした研究では、余暇活動のエネルギー消費量を週あたり500kCaごとにグループ化し、心臓発作の発症率を検討しました。
すると、1週間に2000kcalまでの活動量のグループは、活動量が増えるにしたがって発症率が減少しましたが、2000kcal以上になると、そういう違いは見られなかったといいます。
日本人を対象に歩行時間と循環器疾患による死亡との関係を調べた研究では、歩行時間が1日30分程度の人に比べて、1日30分から1時間の人では、循環器疾患による死亡のリスクが20%低下し、1時間以上でもほぼ同じ傾向を示すことがわかっています。
また、男女ともに運動量が増加するにつれて脳卒中や冠動脈疾患の発症リスクが減りますが、女性の場合はその効果はより大きいと報告されています。
いずれも、定期的な運動を行うことが、冠動脈疾患や心血管系疾患などの死亡・発症の危険性を小さくすることを示しています。
注意が必要なのは、ふだん運動習慣のない人が突然運動を始めて、ケガをしたり、心臓などのトラブルを起こしたりすることです。
運動を始める際には、自分の体力と運動能力に見合った運動強度を守ることが大事です。
望ましい運動強度は、最大酸素摂取量の約50%とされており、それがどれくらいなのかを知るには、運動時の心拍数を(220−年齢)×0.7という計算で求める方法があります。
2006年に厚生労働省から「健康づくりのための運動基準および運動指針」が出され、生活習慣病を予防するために、毎日8000〜1万歩の歩行またはそれに匹敵する身体活動と、自分に合った適度な運動(週に60分間の速歩や40分間のテニスなど)の実践を勧めています。
まずは、心がけて体を動かすことから始めます。
お腹が減らない!?
酵素液-10kダイエット
楽天でダイエットする
アマゾンでコレステロールを減らす |
|