脂質異常症とは
脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪の濃度が高くなりすぎた状態、あるいはHDLコレステロールの濃度が低くなりすぎた状態です。
2007年に出された「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、脂質異常症の診断基準から総コレステロール値が外され、LDLコレステロールが140mg/dl以上、中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dl以上、HDLコレステロールが40mg/dl未満のいずれかに該当する場合を脂質異常症とすることとなりました。
ガイドラインでは、治療目標を一次予防と二次予防とに分けています。
一次予防というのは、心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化性の病気を起こさないための治療で、二次予防は、心筋梗塞や狭心症を再発させないための治療のことです。
さらに一次予防については、危険因子の数によって低リスク、中リスク、高リスクに分け、管理目標が設定されています。
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、女性と男性の管理目標値に年齢による違いがあることがわかります。
男性では45歳以上で危険因子1と数えられるのに対して、女性では55歳以上で危険因子1です。
日本の大規模な調査でも、男性は45歳から、女性は55歳から、それぞれ心筋梗塞や狭心症の死亡率や発症率が上昇してくることが明らかになっています。
そのため、男性では45歳を超えると危険、女性は55歳からが危険だとしているのです。
また、ガイドラインには、女性の脂質異常症について次のように記されています。
1.閉経前の女性における脂質異常症に対しては、生活習慣改善による非薬物療法が中心となる。
2.閉経前であっても家族性高コレステロール血症や、二次予防ならびに一次予防のリスクの高い患者には、個々の症例に応じて薬物療法も考慮する。
3.閉経後の女性の脂質異常症においてほ、生活習慣の改善が優先されるが、危険因子を十分勘案して薬物療法も考慮する。
これは、女性の場合、閉経を境に脂質異常症の危険性が増すと考えられているためです。
そのため、55歳以上という年齢を脂質異常症の危険因子としているのです。
ただし、両側の卵巣摘出術を受けた女性では55歳以前でも、摘出した時点を閉経とみなし、一つのリスクと考える必要があります。
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