網膜の障害とは
網膜は何層かの薄い層で構成されていますが、いちばん外側にある皮膜を網膜色素上皮といいます。
脈絡膜にもっとも近いこの網膜色素上皮は、網膜と脈絡膜の問でパイプ役として網膜に酸素や栄養分以外の物質が入り込むのを防いだり、老廃物を脈絡膜に戻したりする働きをしており、これをバリア機能といいます。
このバリア機能が低下すると、網膜側に不要な物質が流れ込み、それが網膜色素上皮層と光を感じ取る視細胞層の間にたまって水ぶくれをつくります。
この部分は視細胞層と網膜色素上皮層が剥がれて網膜剥離の状態となり、脈絡膜からの栄養補給が途絶えて視細胞の働きが低下することで、結果として視力低下などの症状が現れてきます。
網膜色素上皮のバリア機能が低下する詳しい原因は、実はまだよく解明されていません。
以前は色素上皮そのものに原因があると考えられていましたが、現在では脈絡膜血管の循環障害が根底にあるのでは、と考えられています。
網膜は目の奥にある組織で、カメラのフィルムのような役割を担っています。
網膜に映った画像は視神経を通って脳に送られ認識されますが、この網膜に孔ができたり、剥がれたりすると、視野欠損や視力の低下を招きます。
糸くずや蚊のようなものが見える飛蚊症の大部分は、加齢や強度近視に見られる硝子体の変性によるもので、心配がありませんが、まぶたを閉じているにもかかわらず、光が見える光視症や突然視野に飛蚊症が現れる場合は、網膜裂孔といって網膜に孔ができたときの症状で、視野欠損や視力低下を起こす網膜剥離の原因にもなります。
一般に、20歳代の若い世代と50歳代以上に多く、若い人の場合は網膜に薄い部分があるために起こり、中高年の場合は硝子体が老化によって委縮し、網膜を引っ張って起こることが多いようです。
網膜裂孔も網膜剥離も眼底検査によって診断することができ、網膜裂孔はレーザー治療、網膜剥離の場合は手術が行なわれます。
レーシック手術をすることなく、
視力を回復させる方法があります
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