パソコンなどの目への影響
パソコンをはじめディスプレイに向かって作業する機会が飛躍的に増え、こうしたVDT（Visual Display terminarl）を用いた長時間作業により目や体や心などに悪影響を及ぼすことを総称してVDT症候群と呼んでいます。
VDT作業では視線がディスプレイ、キーボード、書類の間を頻繁に移動するため、疲労が激しくなります。
そして画面を集中して見続けるため、まばたきの回数が減り、目が乾燥し負担がかかります。
また、長時間同じ姿勢をとり続けるため、首や肩、腕などの痛みが出てきます。
いわゆる「パソコン病」は現代の新しい病気としてオフィスで増加しており、パソコンワーカーの共通の悩みとして社会問題になっているほどです。
VDTが普通のテレビと異なるのは、画面から必要な情報を探し出して意味を理解し、それに対する指令を入力、内容や文字が間違っていないか確認し、反応を確かめるという一連の作業をともなう点で、目の疲れはテレビを見ているときと比べものになりません。
長時間座ったままの姿勢でディスプレイを見続け、キーボードやマウスを操作するVDT作業は、目や肩や腰などへの負担が大きく、結果として目や上半身の疲労を招きやすくしています。
たとえば、目を長時間酷使することで眼精疲労やドライアイの症状を起こすことがあり、また、キーボードのタイピングによって腕や手首の痛みや手指のしびれが起こります。
イスに長時間座ったままでいると腰痛などの要因にもなりますし、操作をしながら情報処理スピードや高度な判断を要求されるため、精神的な疲労も招きやすくなります。
こうした疲れや不快感を深刻な症状に悪化させないため、適正なVDT作業をよく理解し、作業環境を整えていくことが大切です。
パソコンワーカーも自主的にできる予防や解消方法を身につけて、より快適で効率のよい作業をするようにします。
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