肌の保水力を上げるには
ほとんどの女性が、顔を洗った後は化粧水や乳液、クリームを肌に塗ります。
化粧水を使うのは水分補給のため、乳液やクリームは、洗顔によって洗い流してしまった皮脂を補うためです。
しかし、実際はいくら化粧水を肌にたたき込んでも、肌にじゆうぷん水分補給をすることはできません。
細胞は(厳密にいうと細胞間物質は)、身体の内部でつくられた体液ならたっぷり蓄えることができます。
しかし、身体の外から、与えられた水分は吸収しにくく、吸収できたとしても、ほんのわずかな時間しか留めておけず、どんどん蒸発させてしまいます。
そこで、乳液やクリームで肌に「フタ」をして、水分蒸発を防ごうとするのですが、実はこれも、期待するほど高い効果は得られません。
洗い流してしまった皮脂を補う効果はそれなりにありますが、肝心の水分のほうは、皮膜を通り越して蒸発し続けます。
肌表面に脂分がたくさんあると、水分も足りているような錯覚を起こしがちですが、脂分と水分は別のものなのです。
皮脂は多くてもカサカサ乾燥しているというオイリードライ肌の人は多数います。
大人の身体は、その約6割が水分(体液)でできていますが、年齢を重ねるにつれ、身体の水分量は徐々に減少していきます。
体液をしっかり抱え込んで貯蔵している「細胞間物質」(コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸)が減り、保水力が低下するためです。
保水力というと、まずコラーゲンを思い浮かべる人も多いですが、コラーゲンそのものに保水力はありません。
コラーゲン(およびエラスチン)は、細胞と細胞をつなぐ繊維状の綱のようなものです。
その網の目(隙間)には細胞間物質(コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸)があり、これこそがスポンジのように大量の水分を蓄えている物質です。
美肌のためにコラーゲンも大切ですが、コラーゲンがつくる網の目の隙間を、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸といった細胞間物質がどれだけ埋めているかによって、肌の保水力が決まります。
赤ちゃんの頃は誰もが、細胞間物質(コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸)を豊富に持っていますが、加齢とともに徐々に、その細胞間物質が減少します。
細胞間物質によって支えられていたコラーゲン、エラスチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸入りの化粧品を使えば肌の保水力が高まる、と信じている人も多いようですが、実際はさほど効果がありません。
保水のための物質を増やすには、その原材料となるムコ多糖類およびビタミンCを消化吸収し、身体の仕組みを使ってつくりだすほかないのです。
コラーゲンなどやコンドロイチンなどの成分も、サプリメントや食事で身体の中に取り入れたほうが、その効果が生かされます。
身体はとても正直で、原材料をきちんとした方法で入れさえすれば、それに見合った物質をつくってくれます。
コラーゲンの網の目も崩れてきます。
そうなると肌が乾燥し、弾力やハリを失い、細かいシワもできてきます。
また、目のまわりの薄い皮膚がますます薄くなり、眼球の下にある眼下脂肪を支えられなくなって、皮膚がたるんできます。
そして目の下には、黒ずんだクマができてしまいます。
年齢を重ねた肌に再び、保水力を呼び戻すことはできるのかについて、赤ちゃんの頃と同じレベルは望めませんが、低下した保水力を数段高めることはできます。
そのためには、ムコ多糖類とビタミンCの補給が不可欠です。
ムコ多糖類というのは、わかりやすく言うと「ヌルヌルした食品」です。
ムコ多糖類を食べると、細胞間物質(コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸)が増殖し、肌に蓄えられる水分量が増えます。
すりおろしたヤマイモは、時間が経っても水分が逃げ出さず、プルプルとした状態を長く保っており、あれがムコ多糖類の保水力です。
いっぼうビタミンCは、コラーゲンの生成を促し、細胞間物質がおさまるべき網の目を補強します。
背中ニキビ専用ジェル【Jewel Rain(ジュエルレイン)】
楽天でコエンザイムQ10を探す
Amazonでコラーゲンを探す |
|