美肌のためのサプリメントとは
デザイナーフーズを意識して食事の内容を決めると、ファイトケミカルスをたっぷり摂ることができます。
しかし、美肌をらくり、維持するためには、ファイトケミカルスだけではまだ足らず、ビタミンE、C、コエンザイムQ−10、カルシウム、レシチン、マルチビタミン・ミネラル、この6種類のサプリメントを摂取するようにします。
なぜサプリメントかといえば、美肌のために欠かせないこれら6種類の栄養素をバランスよく、しかも大量に摂取するには、ふだんの食事だけではとても間に合わないからです。
無理して食べるとカロリーオーバーになってしまいますし、昨今の野菜は化学肥料やハウス栽培で育つものが多いので、栄養成分が非常に少ないという調査結果もあります。
その点、サプリメントなら、わずか数粒のタブレットから必要な栄養素を確実に、しかも大量に摂取することができ、外食の多い人や食べ物の好き嫌いが激しい人も、手軽に栄養補給することができます。
サプリメントに頼って食事がおろそかになってはいけませんが、きちんと食べたうえでサプリメントを摂取するなら、理想的な栄養状態となります。
@ビタミンE(1日200ミリグラム)
活性酸素の除去、脳や動脈の機能強化、免疫力の強化、悪玉コレステロールの消去に効果があります。
ビタミンEは抗酸化力が強く、活性酸素の害を抑えて老化を防ぎ、摂り続けると1歳ずつ若くなるともいわれています。
植物由来の天然物と化学合成物で効果に違いがあり、天然物は少し値段が高くなりますが、高い効果を狙うなら、小麦胚芽から抽出される「α−トコフェロール」を含む天然サプリメントを選ぶようにします。
ただし、ラベル表示に 「d−α−トコフェロール」とあるのは天然物ですが、「dl−α−トコフェロール」とあるのは化学合成サプリメントです。
体内のビタミンEレベルをつねに一定に保つために、1日に必要とする量を一度に摂るのではなく、数錠を2〜3回に分けて摂ります。
脂溶性なので、食後に摂るのが理想的です。
AビタミンC(1日1000〜2000ミリグラム)
活性酸素の除去、血圧を下げて血管壁を強化、免疫力の強化、コラーゲン生成の促進に効果があります。
風邪をひいたとき、また強いストレスを受けたときなどは大量のビタミンCが消費されるので、サプリメントで補給します。
ビタミンCはまた、絶大な美肌効果があり、水溶性なので、細胞や血液の中でも働き低下することなく、活性酸素を除去できます。
必要量を超えて摂取しても副作用がなく、余った分は体外に排出され、植物由来の天然物でも化学合成物でも、効果効能に差はありません。
熱に弱く、加熱すると効果が失われ、体内のビタミンCレベルをつねに一定に保つために、1日に必要とする量を一度に摂るのではなく、数錠を2〜3回に分けて摂るようにします。
BコエンザイムQ−10(1日60〜100ミリグラム)
ダメージを受けた細胞ミトコンドリアの活性化(ほかの栄養素には見られない作用)に効果があります。
20歳を過ぎると体内で生成できるコエンザイムQ−10の量が低下し、コエンザイムQ−10の欠乏にともない、細胞から活力が失われます。
必要量を超えて摂取しても副作用がなく、水溶性、脂溶性、両方の性質を備えています。
水分の多い細胞や血液の中、また、脂肪分の多い脳や臓器の中でも働きが低下しません。
心臓疾患などの理由により医師から薬の処方を受けている場合、コエンザイムQ−10を摂ると危険な場合があるので、必ず医師に相談するようにします。
Cカルシウム(1日1200ミリグラム、閉経後は1500ミリグラム)
骨の強化、老化による骨格の変形を予防、細胞の成長を調整、高血圧やコレステロールの抑制に効果があります。
中高年期以降、特に閉経後はカルシウムの消失率が上がるいっぼう、吸収力が低下するので、摂取量を増やす必要があります。
適度な運動を継続することにより、骨への吸着率が高まります。
年齢や状態にかかわらず、カルシウム摂取により骨を強化することができ、高齢だから遅すぎるということはありません。
3ケ月摂取し続けたら1週間休みます(骨が再形成するための時間をあけるため)。
骨粉や白雲石を原料としてつくられたものは鉛が含まれているので避け、購入の際は表示ラベルをよく見て原料を確かめるようにします。
Dレシチン(1日3000〜6000ミリグラム)
細胞膜をつくる、肌荒れやシワの予防、血中コレステロールを溶かして血液をサラサラに保つ、肥満防止(脂質の代謝を活発化)に効果があります。
レシチンは卵黄や大豆に多く含まれ、肌のツヤとハリを守り、若々しさを保ちます。
加齢にしたがい体内でつくられる量が減少するので、サプリメントで補う必要があります。
過剰摂取は食欲不振や健康障害を引き起こす恐れがあり、高脂血症やコレステロールに問題がある人は、逆効果となる場合があるので、レシチンサプリメントを摂取しないようにします。
Eマルチビタミン・ミネラル
活性酸素の除去、脳の老化防止、精神の安定、活力増強に効果があります。
ベータカロチン、ビタミンA・C・D・E、ビタミンB群(ビタミンB1・B2・B3・B6・B12)、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸、コリン、イシノール、カルシウム、ヨウ素、マグネシウム、亜鉛、セレニウム、銅、マンガン、クロム、モリブデン、カリウムなど、12〜16種類入っているものを選びます。
ビタミンB6は1日50グラムを超えると過剰摂取となり、末梢神経や知覚神経に障害を起こす危険があります。
体内のビタミンおよびミネラル量をつねに一定に保つために、1日に必要とする量を一度に摂るのではなく、数錠を2〜3回に分けて摂ります。
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