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ベンゾジアゼピン系薬物の効果と副作用
ベンゾジアゼピン系薬物とは、脳の興奮を鎮めるGABAの働きを高めることによって、不安や恐怖を緩和する抗不安薬で、一般的には精神安定剤といいます。
ベンゾジアゼピン系薬物には、パニック障害や予期不安を抑える効果があり、パニック障害では、急性期によく用いられます。
SSRIや三環系抗うつ薬を中心に用いて、効果が現れるまでの2〜4時間の間、パニック発作が出たときのみ服用するのが一般的です。
また、ベンゾシアゼピン系薬物は、認知行動療法を行う際に、予期不安を押さえるために用いられることもあり、主なものにアルプラゾラム、ロラゼパムなどがあります。
ベンゾジアゼピン系薬物は効果の発現が早く、安全性は高いといえますが、高齢者などは、過量服用すると呼吸が抑制される恐れがあるので注意が必要です。
副作用としては、倦怠感、眠気、ふらつき、動作が鈍くなる、記憶低下、集中力の低下などがありますが、重篤なものはありません。
ただし、車の運転には注意が必要で、高齢者では転倒に注意が必要です。
ベンゾジアゼピン系薬物で問題になるのは、耐性や依存性が生じやすいことです。
耐性とは、薬に慣れて効果が現れにくくなることをいいます。
一般には、症状の改善が見えたら早めに服用を中止しますが、急に止めると再発や離脱症状が起こりやすいので、時間をかけてゆっくり減らしていきます。
うつ病がんばるな!
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