残留ガスを排出するペパーミント
おなかを軽く叩いてみると、ボンボンと音がする人はガスが溜まっているかもしれません。
とくに停滞腸や便秘の人には、ガスがたまって腹部膨満感(おなかの張り)が多くみられます。
ドイツなどヨーロッパでは、この腹部膨満感に対してペパーミント・ウオーターの摂取がすすめられているのです。
腹部膨満感の原因となるガスの正体とは何かというとその約70%は口から飲み込んだ空気で、残りは血液中から拡散したガスと腸内で発酵したガスが混じり合ったものです。
おなかの中のガスの排出回数は、人によって異なりますが、健康な人の場合、おおよそ7〜20回で、1回につき50〜500mlの量が排出されるといわれています。
このガスの成分はなんと約400種類あり、そのうち約80%が空気で、インドール、スカトールなどの悪臭物質は1%にも満たないといわれています。
ストレスを感じたときに、ガスが溜まりやすくなることもあります。
緊張によるストレスを感じると空気嚥下症といって、無意識のうちに多量の空気を飲み込んでしまいがちです。
飲み込まれた空気は、ゲップを我慢して外に出さずにいると、腸に下がってガスになるのです。
さらには、横行結腸にガスが多く溜まると胃を圧迫して胃内容物の流出を滞らせるため、胃炎や逆流性食道炎の症状と同様の悪心(むかつき)や食欲不振、胸やけなどをおこします。
実際、慢性便秘症の患者で胸やけなどの症状があり、胃内視鏡検査で逆流性食道炎が認められた人は、8.8%にものぼります。
こうした症状は、大腸に溜まったガスが胃を圧迫することによるものだということがわかります。
腸内に溜まったガスを排出するには、体操やウオーキングなどが効果的ですし、ペパーミント・ティーも有効です。
またペパーミントオイルの温湿布(メンタ湿布)も腸のはたらきを活性化するのに効果的です。
ペパーミントのこうしたはたらきは、主要成分であるメントールが、セロトニンの放出と、サブスタンスP(タキキニンの一種で痛覚の伝達物質。P物質と呼ばれる)による平滑筋の収縮を抑制することによるものだそうです。
さらに、メントールの成分がカルシウム括抗剤として作用し、平滑筋細胞へのカルシウムの流入を阻止することもわかっています。
つまり、メントールが筋肉を収縮させる作用のあるカルシウムをブロックすることで、腹痛や不快感の元になる筋肉の過度な収縮を防ぎ、リラックスさせてくれるのです。
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