腸の脳と同じ働きとは
アメリカで発表された「腸は第2の脳である」という学説は、世界に一大センセーションをまきおこしました。
この発見によって、体のあらゆる器官をコントロールしてくれるのは「脳」であるというそれまでの常識が覆され、腸の中にも一部脳と同様の機能があることが証明されたのです。
つまり、腸はただ便が通過するための臓器ではなく、そこには脳に次ぐたくさんの神経細胞があることがわかってきたのです。
腸の神経細胞は、独立したネットワークで他の消化器官と協調してはたらいていますし、また他の臓器にも直接指令を出す重要な器官なのです。
脳には約150億個以上の神経細胞があり、ここから指令を出すことで全体をコントロールしています。
その数にはおよばないものの、腸には約1億個以上の神経細胞があるといわれています。
脳とつながる腸の神経束は約2000本と比較的少なく、それは腸独自の神経ネットワークをもっていることを示しており、このことからも腸は「第2の脳」だといえるのです。
また小腸、大腸を合わせた腸内には、脳と同じように神経系や内分泌系の組織が存在し、その数は他の体内臓器の中でもとくにに多く、脳に次いで2番目に多いとされ、それもまた腸が「第2の脳」といわれるゆえんなのです。
腸は脳と同様に自律神経回路によって、神経細胞と神経細胞の間に神経伝達物質を飛ばしながら情報を伝達しています。
脳内の多数の神経細胞は、神経叢(神経の集合体) として腸管にあります。
一見薄く見える腸管ですが、その内部はいくつかの筋層から構成されているため、腸管内部だけではなくそれぞれの筋層間にも神経叢(アウエルバッハの神経叢、マイスナーの神経叢など)が存在します。
腸管はこれらの神経叢とリンクしながら活動しており、こうした神経叢のネットワークが腸管神経系、いわゆる第2の脳と呼ばれているものの正体です。
神経細胞同士は、それぞれが情報を伝えあうために神経伝達物質を飛ばします。
それはホルモンの一種であり、そのうち腸神経の神経伝達物質として重要な役割を担うのがセロトニンなのです。
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