白髪になる原因とは
白髪の原因には、加齢もありますが、実は、その原因には謎が多く、根本的に治療する方法はまだ確立していません。
マウスによる実験段階ですが、白髪の原因は、黒髪のメラニン色素を作る「色素幹細胞」がDNA(細胞核にある遺伝情報伝達物質)の損傷を修復できず、自己複製しないで、すべて分化(=それぞれの細胞が役割に見合う機能を身につけていくこと)することにあるとわかりました。
この結果、色素幹細胞が枯渇して色素を作る細胞がなくなるため、髪が白くなってしまう、といわれます。
幹細胞とは、すべての細胞のもとになる細胞で、自分自身を無限に複製できる能力(自己複製)と、特殊な機能を持つ細胞へと分化する能力(多分化)を持っています。
毛包にある色素幹細胞は、自己複製できるだけでなく、メラニン色素を作る色素細胞(メラニン細胞)へと分化することもできます。
毛髪の成長期には、色素細胞はメラニンを生成し続けます。
この状態ならば、色素幹細胞が複製されるため、黒髪は持続します。
一方、白髪は、色素幹細胞のDNAが損傷を受けることが原因で発生します。
色素幹細胞がDNAの損傷を修復できないと判断すると自己複製機能が失われ、すべて色素細胞に分化してしまいます。
色素細胞は、毛髪の成長期にはメラニンを生成し続けるものの、色素幹細胞を複製することばできないため、その数は徐々に減少します。
そのため、次に続く色素細胞もなくなっていくことで、白髪が増えるというわけです。
日常生活でDNAが損傷を受ける原因とは、その最たるものが、紫外線なのです。
紫外線は、髪焼けや頭皮の日焼けを起こすだけでなく、DNAという細胞レベルでも白髪を引き起こす原因となってしまうのです。
もともと頭皮は、約4mmの厚みがあり、人体の皮膚(表皮+真皮)中で一番厚くなっています。
これは、第一には頭部を守るため、そして頭皮の毛包にある色素幹細胞を、紫外線などの外部刺激から守るためだとされています。
頭皮は太陽に一番近く、いつも紫外線にさらされており、それを防ぐことで、DNAの損傷はある程度、食い止めることが可能です。
頭皮のUVケアを行う、帽子や日傘で頭部を守る、など、自分でできるUV対策を積極的に行うようにします。
白髪を発見したら抜いてしまう方が多いようですが、白髪を抜くと毛穴や毛根が傷つき、炎症を起こしてしまう場合があります。
また、よく白髪を抜くと増えるといわれますが、それは根拠のない嘘で、色素幹細胞の枯渇によるものですので、抜いたら増える、ということはありません。
ヒトの早老症原因遺伝子(ATM遺伝子)が、幹細胞の働きを監視する機能を持ち、幹細胞の質を維持することで、幹細胞が分化して枯渇してしまわないように働いていることも明らかになりました。
わかりやすくいうと、加齢とともに幹細胞の監視機能が失われることで、複製・分化の量的バランスが崩れてしまう、ということです。
ということは逆に、この監視機能の働きを維持する方法が見つかれば、黒髪を保つことにつながります。
ただし、ここまではマウスによる実験であり、ヒトへの応用はこれからのようです。
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