薄毛や抜け毛は生活習慣病？
生活習慣病とは、脳血管障害、糖尿病、高血圧などが含まれますが、これらの病気は、遺伝、環境のほか、生活習慣が罹患リスクに大きな影響を与えていると考えられています。
ここに含まれる生活習慣とは食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などです。
生活習慣病をまねく原因となりうる肥満については、メタポリック・シンドロームという言葉とともに診断基準が生まれ、医学界から注意が促され、メタポリック・シンドロームがまねくのが、肥満、高血圧、高脂血、糖尿病といわれます。
食事の偏りや運動不足などの生活習慣から、病気になれば一生つきあっていかなければならない病気をまねきます。
薄毛・抜け毛に関して、生活習慣病のリスクと同じように食生活の偏りや運動不足は、薄毛・抜け毛リスクを高めるといわれています。
しかし、生活習慣と頭皮・毛髪の健康との関係は、ほとんど意識されていないのが実情なのです。
薄毛・抜け毛に悩む男性だけでなく、女性もこの点では変わりありません。
シャンプー・トリートメントを使った髪や頭皮をいためつけるヘアケアや、間違った育毛剤の使用、髪にいいといわれる医学的に根拠のない海藻類を食べたりすることには熱心なのに、生活習慣を見直すことはしません。
これは、根本的な軌道修正をせずに場あたり的なケアにとらわれているだけなのです。
美しい毛髪を生み出すのは、健康な頭皮。頭皮を健康な状態に保つためには、髪によい生活習慣を身につけることがとても重要なのです。
逆に、髪に悪い生活習慣を続けると、過剰な皮脂分泌、頭皮の血行不良、毛母細胞の活動低下、ストレスによる抜け毛の増加など、頭皮・毛髪にさまざまな悪影響を及ぼします。
特に、若いうちから薄毛・抜け毛に悩んでいる方には、生活習慣に問題がある場合がめずらしくありません。
ホルモンバランスの乱れなどには仕方のない面もありますが、若い方の薄毛・抜け毛は、いってみれば、「生活習慣病の一種」といっても過言ではない側面があるのです。
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