薄毛の進み方の男女の違い
薄毛の進行は、男女で異なり、男性がハゲになってしまうのとは違って、女性の場合は、毛髪の量が全体的にボリュームダウンしていきます。
両者はそれぞれ男性型脱毛症、女性型脱毛症と呼ばれています。
男女の薄毛の進み方には違いが見られるのか？
それは、薄毛の進行はホルモン、すなわち男性ホルモン・女性ホルモンの影響が大きいからです。
①男性の薄毛の進み方
男性の薄毛には、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンが大きく関わっており、男性ホルモンは、酵素である5α－リダクターゼと結びつくことで、毛髪を生み出す毛母細胞を攻撃する脱毛ホルモン（ジヒドロテストステロン＝DHT）に変化します。
この作用で毛母細胞の働きが弱まると、毛髪は細く、短くしか生えなくなってしまい、ついにはうぶ毛化してしまいます。
やがて、その毛髪も抜け落ち、新しい毛髪が生えなくなってしまうのです。
この男性型脱毛症に特徴的な症状は、生え際あるいは頭頂部の周辺が極端に薄くなり、頭皮が露出してしまうことです。
男性ホルモンによる影響のほか、遺伝も関係しているといわれ、脱毛の仕方によって、額から進むM型脱毛症、頭頂部から進む0型脱毛症、M型と0型が合わさった複合型があります。
②女性の薄毛の進み方
女性の薄毛には、主にエストロゲン（卵胞ホルモン）と呼ばれる女性ホルモンが大きく関わっています。
中高年になると女性にも薄毛の方が増えてくるのは、閉経後にエストロゲンが減少するためで、エストロゲンには、毛髪の成長期を持続させる働きがあるので、減少すると、毛髪が細くなったり、毛穴から3本出ていた毛髪が2～1本に減ったりするのです。
これが女性型脱毛症で、その特徴は、頭頂部を中心に毛髪の隙間から頭皮が見えてしまう状態、全体的に薄くなってしまうことで、これは「びまん性脱毛症」とも呼ばれています。
びまん性とは、広範囲に広がっているという意味です。
女性ホルモンのバランスは、加齢のほか、ストレスなどの影響でも崩れます。
すると、毛髪の成長期が短くなり、休止期が長くなり、その結果、一つの毛穴から出る毛髪の本数が減ったり、毛髪そのものが痩せたり、毛髪の色が薄くなったりするのです。
びまん性脱毛症が進むと、毛髪は全体的に薄くなって、分け目やつむじが目立つようになります。
髪のボリュームがなくなったと感じてきたら、女性型脱毛症を意識する必要があります。
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