トリートメントの選び方
シャンプー後のヘアケア商品には、リンス、コンディショナー、トリートメントの3タイプがあり、髪が長い女性は、シャンプーよりもトリートメントなどの使用量のほうが多いかもしれません。
リンス、コンディショナー、トリートメントともに、髪をコーティングするヘアケア剤のことですが、この3種類の違いとは?
リンス(rinse)は、英語で「すすぐ」という意味で、3つの中で一番はじめに開発されたヘアケア剤です。
シャンプー後の指通りをよくするために作られ、粘度は低く、髪の表面に付着し、髪の表面を保護する役目を果たします。
石けんで洗髪していた時代は、石けんのアルカリ性を中和させるために、「酢」で髪をすすいでいました。
コンディショナーは、シャンプーの後、髪のコンディションをよくする目的で開発されたヘアケア剤で、髪に汚れがつかないようにしたり、サラサラ、あるいはしっとりさせたりします。
やや粘度が高く、毛髪の内部に少しだけ浸透します。
トリートメントは本来、洗髪後に乾いた髪に施すヘアケア剤として開発され、現在はリンス感覚で使用されていますが、もともとはいたんだ髪のキューティクルを保護する目的で考えられ、作り出されました。
トリートメントは粘度が高く、髪の内部に深く浸透します。
より粘度が高い「ヘアパック」や、洗い流さない「アウトバストリートメント」など、さまざまな種類のトリートメントが開発されています。
成分的に見ると、リンス、コンディショナー、トリートメントは基本的に同類で、これらを使う一番の目的は、「毛髪の水分と油分を補う」ことです。
毛髪の理想的な水分量は12〜13%なので、シャンプーしながら髪に水分をしっかりと含ませ、油分でそれをコーティングする、ということです。
リンス、コンディショナー、トリートメントは、ドライヤーの熱などからの乾燥を防ぎ、同時に枝毛・切れ毛も防いでくれます。
ヘアケア製品には、「さらさら」「しっとり」「カラーリング用」「パーマ用」「フケ・かゆみ用」など、さまざまな効果をうたったものがありますが、基本的には、シャンプーとトリートメントは、同じシリーズを選んだほうがよいです。
商品を開発する際、その効果はセットで使うことを前提に考えられているからです。
トリートメントでよいのは、洗い流さないタイプのもので、髪を乾かしてからつけるトリートメントのことで、「アフターバストリートメント」「アウトバストリートメント」「ヘアエッセンス」「トリートメントウオーター」など、さまざまなネーミングがついた商品があります。
オイルタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプなど、形状もさまざまで、いずれも洗い流さないことで、成分が髪に長く留まるため、髪を保護する効果が高いのが最大のメリットです。
洗い流すタイプのトリートメントには、髪に収着し、損傷をカバーして髪を健康にするという役割がありますが、洗い流さないトリートメントも成分的には、洗い流すトリートメントと同じような役割があります。
主に、ツヤを出すためのシリコン系の物質と保湿成分、油分で構成されています。
洗い流すトリートメントには、「陽イオン(カチオン)界面活性剤」が、洗い流さないトリートメントよりも多く入っています。
陽イオン界面活性剤には柔軟、帯電防止、ホコリの吸着防止などの効果があるのですが、皮膚に刺激を与えることもあるので、洗い流さないといけないのです。
その点、洗い流さないトリートメントは、タオルドライもしくは乾いた髪に直接つけるので、流れて頭皮に付着するということは少なく、頭皮への影響はほとんどありません。
ただし、洗い流さないトリートメントは、製品によっては油分が多く配合されているものもあるので、つけ過ぎるとベタベタしてしまいます。
使用量を超えて使うと、髪の日焼けやドライヤーの熱で焼ける原因となり、かえって髪にダメージを与えてしまうことがあります。
洗い流さないトリートメントは、環境にやさしいということです。
リンス、コンディショナー、洗い流すトリートメントは、実は手にとったほとんどが水に流れてしまっています。
トリートメントの場合、シャンプーのように泡立たないので気づきにくいのですが、それらは水質汚染の原因の一つにもなっています。
多くの女性が毎日、洗い流すトリートメントを使い、その大半が海に流れているのです。
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