シャンプーの頭皮への害とは
女性であれば、シャンプーやトリートメントを使ったヘアケアによって髪を清潔に健康に保ち、パーマやカラーリングで見た目の美しさに磨きをかけます。
そんな女性のニーズに応えて、シャンプー、トリートメント、カラーリングなどの商品はさまざまなメーカーからたくさんの種類が提供されています。
多くの女性は、シャンプーやトリートメント、パーマやカラーリングなどには、髪や頭皮に重大な問題をもたらしうる危険が存在することを知らされていません。
髪にいいと信じて、あるいはそれさえ意識せず毎日続けていることが、実は髪や頭皮をいためているというケースがたくさんあり、まず、シャンプーが問題です。
女性なら、ほぼ毎日髪を洗っている人がほとんどです。
そして、ほとんどの方が当然、シャンプーは安全なものとして考え、安全だから選んだという理由をあえて挙げる人はいません。
商品として販売されているのだから、安全性は確認されているはずで、また、天然成分、無添加をうたっているのだから安全なはずだと思われるかもしれません。
実は、それがそもそもの勘違いなのです。
確かに、人体に重大な危険を及ぼさないという意味で、ヘアケア商品にある程度の安全性が確認されています。
メーカーは競って「安全・安心」のイメージを喚起するような宣伝コピーを駆使して、新しい商品を続々と打ち出しています。
メーカーはヘアケア商品には本来的に、髪や頭皮に悪影響を与える成分が含まれてしまっていることを知っているのです。
企業には社会員献、社会的責任の使命がありますからメーカーは、消費者が自覚していなくても、より安全性、信頼性の高い商品を提供すべく、日々、研鑽を重ね、その成果を商品として市場に提供しているのです。
なぜシャンプーに、髪や頭皮に悪影響を与える成分が含まれているのか。
この点に関しては、消費者のニーズにも問題があります。
例えば、シャンプーは「よく泡立つものがいい」「洗浄力が高いほうがいい」と思い、実際に使ってみて、泡立ちがいまひとつだと、なんとなく物足りなく感じて、洗った気がしないと感じます。
そうしたニーズに応えるために開発された成分が「ラウリル硫酸ナトリウム」です。
ラウリル硫酸ナトリウムとは、泡立ちをよくするための洗浄剤です。
市販のシャンプーで使われる一般的な洗浄成分ですが、これは旧厚生省が「ごくまれに安全性に問題があり、皮膚障害を起こす恐れのある成分（表示指定成分）」と定めた成分です。
頭皮への刺激が強く、皮膚の弱い方やシャンプーとの相性が悪い方の場合、この成分によって皮膚障害を起こす恐れがあります。
ラウリル硫酸ナトリウムはたいへん泡立ちがよく、浸透力・洗浄力が非常に強いため、「洗った感」は十分味わうことができますが、頭皮トラブルなどの原因ともされているのです。
外国の製品に多く使われている傾向があり、肌が弱い方、頭皮にトラブルが出る方は注意が必要なのです。
この成分は、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸塩、ドデシル硫酸Naなどと表記されることもあります。
肌が弱い方、頭皮にトラブルが出る方は、こうした表記を見つけたら、ただちに使用するシャンプーを見直すことが必要です。
また、ラウリル硫酸ナトリウムよりも、ややマイルドな成分として、「ラウレス硫酸ナトリウム」があります（ラウレス硫酸塩、ラウレス硫酸Naなどと表記されることもあります）。
ラウレス硫酸ナトリウムは、市販されている安価なシャンプーのほとんどに使われている成分です。
ラウリル硫酸ナトリウムよりも、頭皮への刺激がマイルドになるよう開発された洗浄剤ですが、洗浄力が高く、頭皮への刺激が強い部類に入りますから、肌の弱い方などは頭皮トラブルの原因になることもあります。
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムは、ドラッグストアなどで売られている市販のシャンプーのほとんどに入っている成分です。
それらは、洗浄力が強く、必要な皮脂まで奪ってしまうため、頭皮の乾燥をまねき、これがかゆみやフケの原因です。
そして最悪の場合、薄毛にもつながってしまいます。
シャンプーに泡立ちのよさや洗浄力の高さを求めた代償として、頭皮を毎日、知らずにいためつけているのです。
まず、「泡立ちがよく、洗浄力が高いシャンプーがよいシャンプー」という思い込みから抜け出す必要があるのです。
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