薄毛や抜け毛は肉食が原因？
薄毛・抜け毛体質になりやすい生活習慣として最悪なのは、肉食中心の食生活で、野菜より肉類が好きというあなたは、薄毛になる可能性が高いといえます。
肉類は高脂肪、高コレステロールの食品で、摂取し過ぎると血液中の脂質が多くなり、頭皮の皮脂分泌が過剰になってしまいます。
皮脂量が増加することで毛穴が詰まりやすくなり、毛髪の成長や健康な毛髪の誕生を妨げる原因となるからです。
それに加えて、肉類を食べると、血管にも中性脂肪が蓄積されます。
その結果、血管が細くなって全身の血流が悪くなります。
もちろん、頭皮への血流も悪くなり、毛母細胞に血液が行き渡らなくなります。
毛母細胞が十分な栄養を摂取することができなければ、毛髪はやせ、薄毛となってしまいます。
日本人は、脂分を分解する機能が低いとされています。
肉類よりも野菜を多く摂るように心がけることが大切です。
外食は野菜が不足しがちになるので、できれば自炊し、時間がなくて自炊は無理という方は、外食の際に野菜を摂るよう意識したり、買ってきた弁当などに自分で調理した野菜を1品つけ加えたりという、小さな努力や工夫から始めることが大切です。
決心をして急に食生活をがらりと変えたり、「毎食、バランスよく」と気を遣い過ぎたりしていると、食事が窮屈になってしまい、かえってストレスになります。
そういう方は、昨日食べ過ぎたから、今日は控える、というように、質・量ともに偏らないよう、1週間単位でバランスのよい食事になるように気をつけます。
食事は、髪だけでなく全身の健康を保つための最も基本的なことですから、無理なく続けることが一番です。
よくコンプを食べると、髪が黒くなるといわれますが、根拠のない迷信です。
毛髪の約95％は、18種類ものアミノ酸が結合してできている「ケラチン」というタンパク質からできています。
髪に必要な栄養を摂るには、髪の原料となるタンパク質とその摂取を助けるビタミン類、毛母細胞の働きを正常にするミネラルをバランスよく摂取することが大切ですが、コンプなどの海藻類には、ミネラルは多いですが、アミノ酸は少量しか含まれていません。
海藻類を熱心に摂取しているだけでは、髪の健康は維持できないのです。
美髪のためには、特に次のような食物の摂取が効果的です。
①タンパク質
毛髪の原料となっているのは、アミノ酸を多く含むタンパク質で、特に、魚介類（アジ、サバ、イワシ、サンマ）、肉類（鶏ササミ、豚ヒレ肉）、大豆、枝豆、チーズ、タマゴなどを摂るようにします。
日本人は草食人種なので、植物性のタンパク質大豆、豆腐などが体質的に適しているようです。
動物性タンパク質を摂るなら、飽和脂肪酸を含む肉類より、不飽和脂肪酸を含む魚介類のほうがおすすめで、肉類を食べる場合は、茄でたり、グリルしたりして余分な脂を落とすようにすれば、皮脂量の増加や血行不良を防げます。
②ビタミン類
タンパク質を体内に摂り込む手助けをするのが、ビタミン類で、髪のためには、ビタミンA、B6、Eを積極的に摂取するようにします。
・ビタミンAを多く含むもの
緑黄色野菜（ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなど）、ウナギなど。肝臓に蓄積されて、皮膚・爪・髪などを健康に保ちます。
・ビタミンB6を多く含むもの
アジ、サバ、イワシなどの青魚。タンパク質の代謝に大きく関わり、健康な皮膚や髪を作ります。
・ビタミンEを多く含むもの
オリーブオイル、コーン油、マーガリンなどの植物油、ナッツ類、ゴマ、玄米などで、血行をよくし、皮膚や頭皮に酸素と栄養を供給します。
③ミネラル
ビタミン同様、ミネラルは細胞を正常に機能させるために必要です。
ミネラルは、不足しても過剰でもよくありませんので、摂取量を守るようにします。
・ヨウ素
海藻類（コンプ、ワカメ、モズクなど）に多く含まれます。
甲状腺ホルモンに関係するミネラルで、基礎代謝促進や成長作用があります。
髪のツヤをよくする働きがあるとされています。
1日の摂取量の目安0.1mgで、コンプならば2gです。
・亜鉛
カキ、ウナギ、牛肉（モモ肉）、チーズ、レバー（豚・鶏）、卵黄、大豆製品などに多く含まれます。
皮膚の形成に関係するミネラルで、タンパク質の合成に関係しています。
抜け毛予防や、肌、頭皮のためによいとされています。
1日の摂取量の目安10mgで、カキならば約20gのもの2個です。
・銅
ゴマ、ナッツ類、干しエビ、きな粉などに多く含まれ、タンパク質の合成に関係し、亜鉛や鉄分の吸収を助けます。
1日の摂取量の目安1.6mgです。
・ゲルマニウム
温泉成分の一つとしてよく聞かれるミネラルで、飲料水やサプリメントとして、摂取することができます。
酸素を体内に取り込む働きを促進し、新陳代謝をアップさせる効果があり、髪の発育を助けるとされます。
このほか、健康な毛髪を生み出す毛母細胞は、血行が悪いと働きが悪くなります。
良好な血行を維持するために、血行をよくする効果があるニンニクやタマネギも、あわせて摂取を心がけるようにします。
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