家庭でできる育毛ケアとは
育毛とは、毛を育てることですが、毛髪そのものは死んだ細胞ですから、育毛ケアでは頭皮にアプローチすることが大切です。
コシ・ハリが失われた細い毛髪しか生み出せない頭皮を、太くて丈夫な毛髪が生える頭皮にし、毛髪を頭皮に長く留めるのが育毛ケアです。
40代から始めても遅くはありませんが、美しい髪をより長く維持していくためには、頭皮・毛髪が元気な20代、30代から育毛ケアを始めるのが理想的です。
こまめに続けていれば、40代以降も、髪にコシ・ハリ、そしてボリュームのあるヘアスタイルでいられます。
育毛ケアは、頭皮に直接働きかける育毛剤の使用と、健康な頭皮に保つ頭皮ケアで行います。
①育毛剤の選び方
育毛剤の使用は、頭皮や毛母細胞に直接働きかける手段です。
働きによって、次のような種類があります。
・毛母細胞を活性化する働き
毛母細胞の活性化を促します。主な有効成分は、ペンタデカン酸グリセリド、EGF（エビダーマル・グロス・ファクター）などです。
・頭皮を清潔にする働き
頭皮を清潔にし、毛髪の成長を妨げる雑菌の繁殖を防ぎます。
主な有効成分は、ヒノキチオール、白金コロイド、ジンクビリジオンなどです。
・血行促進
頭皮の血行を促進し、毛母細胞に酸素や栄養を送り、毛髪の成長を促します。
主な有効成分は、ビタミンE、ミノキシジル、塩化カルプロニウム、ブチルバニリルエーテル、ニコチン酸ベンジルエステル、センブリ、ニンジンエキスなどです。
・ホルモンの調整
男性ホルモンは毛母細胞を攻撃し、薄毛の原因になるといわれています。
男性ホルモンの働きを抑えるため、女性ホルモンのような働きをする成分を頭皮に塗布し、ホルモンの調整を行います。
主な有効成分は、イソフラボン、プロペシア、プエラリアミリフィカなどです。
ただし、20代～40代の女性は、女性ホルモンが減少しているわけではないため、ホルモンの調整をする育毛剤の使用は、医師や専門家に相談するようにします。
②育毛剤の使い方
育毛剤を選択したら、正しく使うことが大切です。
効果には個人差がありますし、即効性はさほど期待できないため、2～3カ月ぐらいは続けて様子を見てみます。
育毛剤には、毛穴から吸収される有効成分もあるため、シャンプー後のきれいな頭皮につけるのが絶対条件で、もみ出し洗いをしてから使用すると、効果アップが期待できます。
頭皮の血行が良好だと、有効成分が頭皮に浸透しやすくなります。
両手の指先で、軽くトントンと叩きながら塗布します。
女性の場合は全体的にボリュームダウンしますので、頭頂部や生え際だけでなく、全体的に塗布するようにします。
②育毛のための頭皮ケア
頭皮のケアには、育毛剤を使用する以外の方法もあります。
基本は、頭皮を清潔に保つことで、毛穴が汚れていたり、詰まっていたりすると、毛髪の成長が妨げられます。
シャンプー前の頭皮オイルクレンジングやもみ出し洗いで、頭皮をやさしく、徹底的に洗浄します。
次に、必要以上の物理的刺激を与えないことで、シャンプー時に爪を立ててゴシゴシこすり、頭皮を傷つけるのは厳禁です。
毛髪が生まれる毛根にまでダメージを与えてしまい、薄毛・抜け毛の原因になります。
頭皮は常に毛髪に守られているため、外部からの刺激に弱いので、やさしく扱うようにします。
そして、毎日、頭皮マッサージなどを行い、頭皮の血行を促進します。
毎日5～10分で十分で、習慣づけると、より効果が上がります。
マッサージが面倒という人は、クッションブラシを使い、やさしくブラッシングするだけでも、頭皮マッサージ効果が期待できます。
さらに、頭皮を保湿することも忘れないようにします。
頭皮が乾燥すると、炎症を起こしてフケ・かゆみがひどくなり、薄毛・抜け毛の原因になってしまうこともあります。
脱脂力の強い高級アルコール系シャンプーの使用は避け、マイルドな洗浄力で頭皮を保湿してくれるアミノ酸系シャンプーを使うのがよいです。
アミノ酸系シャンプーで、髪ではなく頭皮を洗うよう、時間をかけてシャンプーします。
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