育毛剤は効果があるのか？
薄毛、ハゲは特に中高年の男性の悩みだと思われがちですが、薄毛に悩んでいるのは、中高年男性だけではありません。
実は、女性のほうが悩みは深刻で、女性にとって髪は男性よりもはるかに大切なものです。
男性の薄毛は、頭頂部や前頭部の生え際が露出してくるため、早期に症状に気づくのですが、女性の薄毛は頭頂部から全体的に薄くなることが多いため、薄毛の進行がわかりにくいという特徴があります。
そのため女性の場合、気づいたころにはかなり薄毛が進んでしまっている、ということが多いのです。
薄毛に気づいた人が、あわててドラッグストアに駆け込んで手に入れる薬が育毛剤で、いくつも種類はありますが、手ごろな商品を選んで買った人がすることは、多分、ほとんど同じだと思います。
毎日毎日、一定時間の間隔で育毛剤をふりかければ、いつしか髪の毛が生えてくるはずだと、そんな期待で続けているのです。
しかし、それだけで実際に育毛効果が見られることはあまりないのです。
育毛剤をきちんと使っているのに生えてこないのか。
まず一つは、「薬は塗ればいい」というような極めて対症療法的な発想で薄毛をとらえていることで、育毛ケアをきちんと行うには、頭皮の洗浄、マッサージなどを適切に行い、育毛剤が持っている働きを理解したうえで自分の薄毛のタイプと相性のよいものを選択する必要があります。
切り傷に軟膏を塗るようなつもりで育毛剤を使っている人が多いのです。
もう一つは、薄毛のメカニズムを正しく理解していないことです。
薄毛は男性と女性で発生するメカニズムも傾向も異なり、原因には、ホルモンバランスの変化やストレス、女性の場合は出産など、身体の変化に関わる事態が関係していることが多いのです。
髪が薄くなる理由を正しく理解しないで、適切な対処はありえません。
最近は、10代〜30代という比較的若い女性で薄毛に悩む人も増えており、この場合、薄毛の背後に病気が潜んでいる可能性があるため、問題としてはより深刻です。
ストレスのせいなどと片づける傾向が強いですが、ストレスは原因の一部であってすべてではないのです。
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