妊婦の歯周病は早産の原因
歯周病を放置すると、歯は確実に抜け落ちます。
歯槽骨の破壊が相当進んでいれば、1本や2本抜けるだけではすみません。
また、歯周病は生活習慣病と関わっており、とくに糖尿病の持病がある人は、歯周病によって糖尿病をより悪化させてしまいます。
とくに糖尿病で肥満の人は脳梗塞のリスクが高くなります。
もう一つ、歯周病で気をつけなければならない人は、妊婦で、妊婦が歯周病にかかっていると、早産や低体重児出産の危険性が高まります。
通常、胎児は無菌状態の子宮に守られていますが、母親が歯周病にかかっていると、正常児であれ低体重児であれ、生まれた子供の血液からは歯周病菌に対する抗体が見つかるのです。
抗体は免疫を働かせるために作られ、たとえば、新型インフルエンザウイルスに感染すると、体の中ではこのウイルスに対抗するための抗体が作られ、次からは同じ型のウイルスには感染しなくなります。
この場合、子供に歯周病菌の抗体が作られているということは、胎児が歯周病菌に感染した可能性があることを示しており、低体重児のほうが正常体重児より抗体の保有率が高いこともわかっています。
女性は子供を産むとき、子宮を収縮させる生理活性物質を分泌させ、それによって、正常分娩が促進されるのですが、歯周病の患部では慢性的にこの生理活性物質を放出しているため、それが血液に流れ込み、子宮に影響を与えることで、早産が引き起こされると考えられています。
また歯周病菌が膣に感染し、それによって胎盤の膜に炎症を起こし、その結果、子宮の収縮が起こって、早産になるという指摘もあります。
歯周病にかかっている妊婦は、そうでない妊婦に比べて、低体重児早産のリスクが7倍も高いことがわかっています。
喫煙でも2倍、飲酒でも3倍のリスクなので、歯周病の早産のリスクは高いのです。
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