噛む力が弱くなる原因とは
食べ物を噛むのは奥歯(臼歯)で、人間の奥歯は上下左右に4本ずつあり、合計で16本です。
これらの奥歯が抜けると、どうしても噛む力が落ちてきます。
また、噛むために上下の歯がそろっている必要があります。
上下どちらかの歯がなくなると、その対になる歯も抜けやすくなります。
残せる歯はできるだけ残したほうがよいのです。
もちろん、抜けてしまえば、ブリッジ(両隣りの歯で支える人工歯)を作ったり、入れ歯にしなければなりませんが、噛む力は明らかに低下してしまいます。
総入れ歯の場合でいうと、自分の歯で噛む力を100%とすると、20%ぐらいしか噛めなくなってしまうのです。
インプラントにすれば、噛む力は自分の歯により近くなります。
インプラントは、歯が失われた場所に人工歯根(歯の根にかわるもの)を埋め込み、それが骨としっかりくっついてから、人工の歯を接合する治療法です。
インプラントのデメリットは、保険がきかないことと、手術をしなければならないことです。
インプラントでは、本物の歯と同じ噛みごたえにはならず、インプラントには歯根膜がないからです。
歯の歯肉の中に隠れている部分を歯根部といい、歯根部の内側は、厚さ0.2〜0.3ミリメートルの歯根膜という線維に覆われています。
歯根膜はセンサーのよぅな役目をしており、硬いものを噛んだら、これは噛めないかもしれない、といった情報を脳に伝えます。
たとえば、1本の髪の毛を噛んだとしても、自分の歯なら何かを噛んでいることがわかり、その情報を伝えているのが歯根膜なのです。
食べるときの噛みごたえもまた歯根膜を通じて脳に伝えられますが、インプラントには歯根膜が存在しないのです。
本物の歯と同じような噛みごたえは再現できないのです。
人工的な歯根膜を作ったインプラントもありますが、人工の歯根膜は消耗しやすく、半年か1年で交換しなければならないのです。
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