噛み合わせが病気を招く

噛み合わせが病気を招く

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噛み合わせが病気を招く

噛み合わせが正常というのは、次のような状態を指します。

まず鏡の前で「イー」という口の形で、上下の歯を噛み合わせます。

@中切歯(真ん中の2本の前歯)の中心が上下そろっている

A側切歯(中切歯の隣の歯)以降は2分の1ずつズレている

B奥歯の凹凸は上下びったり重なっている

C上の歯が下の歯に少しだけかぶさっている

噛み合わせが正常な人は、このようになっています。

悪い噛み合わせは、全身にさまざまな不調をもたらし、最も多いのは、顎関節症で、顎関節そのものや阻噛筋に痛みが出たり、首筋や肩がこったり、頭痛やめまいを起こすこともあります。

さらに、悪い噛み合わせによる体調不良は、口の周辺だけにとどまりません。

たとえば、左右の噛み合わせが悪く、片側でばかりものを噛んでいる人がいて、右で噛んでいる人の場合は、右側の咀嚼筋に負担がかかります。



さらに咀嚼筋と連動する胸鎖乳突筋(首の筋肉の一つ)にも負担がかかり、そこに疲れがたまりやすくなります。

胸鎖乳突筋が疲労すると、無意識のうちに右側の肩を上げ、頭も右側に倒して、疲れた筋肉をかばおうとし、その結果、右側の肩が上がってきます。

それによって、重心がズレ、全身のバランスが崩れてきます。

いわゆる姿勢がゆがんでいる状態で、それによって、腰痛や背中の痛み、腕や脚のしびれなどの症状が現れることがあるのです。

さらに骨格までゆがんでくると、内臓を圧迫するなどして、呼吸器や胃腸の不調をまねきます。

ゆがみは全身の血流にも影響を与えるので、血液循環が悪くなることによって、手足や腰などに冷えが現れることもあります。

もちろん、これらの症状がすべて噛み合わせの悪さから生じるわけではありませんが、噛み合わせが正常でない人は、こうした不定愁訴をまねきやすいとはいえるのです。

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