思春期の衝動性や抑うつ
小学生のうちに適切な対応をされていれば、周囲への適応性も少しずつ育ち、多動や衝動性は軽くなっていることも多いのですが、中学、高校となると各個人の行動への自己責任が要求され、社会への適応性もより高度なものが要求されます。
また、思春期には自我感情が芽生え、そのような時期、ADHDの子供は、他の子供が年齢相応にできることが自分にできないことに気づき、自己の存在意義に深く悩むことがあるかもしれません。
この時期に、強い反発・反抗心が育ち、自尊感情が傷つけられると、ADHDの行動特性としての衝動性が強くなり、反抗挑戦性障害や行為障害などの二次障害に発展しやすいと考えられています。
また、自尊感情の低下が進むと抑うつ状態になったり、不安神経症になったりし、実際にADHDの子供の30%近くに抑うつ状態や不安神経症が見られるのです。
ADHDの症状に対して不適切な対応を受け続けると、反抗・非行という外向的な行為障害や、抑うつ・不安神経症という内向的な精神障害が起こりえるのです。
また、アルコールや薬物の乱用、窃盗、傷害など法に触れる行為、自傷行為などの心配も出てきます。
ADHDの子供は、周囲の人たちの対応に大きく影響されるのです。
うつ病がんばるな!
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