体脂肪1キログラム分の食事量とは
過剰な食事制限は、実は無駄なことなのです。
食事制限だけのダイエットはリバウンドの元凶で、それこそ何もしないより「問題」なのです。
ダイエットとは、エネルギー収支をマイナスにすることで、何かを食べるだけで痩せるということはあり得なくても、食べなければ確実に痩せるほずだということになります。
痩せるか痩せないかといえば、たしかに痩せます。
摂取したエネルギーが消費したエネルギーより少なければ、一時的であっても痩せることは間違いありません。
しかし、数字を挙げてみますが、苦労するほどの効果があるとはとても思えないのです。
まず、体脂肪一グラムあたり約七キロカロリーの熱量・エネルギーをもっているということで、これは、どんな人でも基本的に同じです。
体脂肪一キログラムでほ、約七〇〇〇キロカロリーということになります。
メタポリックシンドローム、あるいはその予備軍だという人なら、体脂肪一〇キログラムくらい落とさなくてはいけない人もいます。
しかし、ここでほ話を簡単にするために、とりあえず体脂肪を一キログラム落とすにほどうしたらいいかを考えてみます。
たとえば、一日平均二五〇〇キロカロリーを摂取している人がいるとします。
この摂取量で体重の増減がほぼなければ、一日平均二五〇〇キロカロリーのエネルギーを使っているといえます。
仮に三日間絶食すれば、七五〇〇キロカロリーの赤字が発生しますから、使ったエネルギーがすべて脂肪でまかなわれていれば、体脂肪一キログラムが減るという計算になります。
実際のエネルギー源は脂肪と糖質半々ですから、脂肪を一キログラム減らすには基本的には七〇〇〇キロカロリーではなくて、一万四〇〇〇キロカロリー消費しないといけないということになります。
ということは三日間の絶食では足らず、その倍、六日間が必要です。
実際にほ完全な絶食などしたら命にかかわりますから、最低限の栄養を補給したとして、約一週間、ほぼ何も食べなければ純粋な脂肪量として一キログラム落とすということは可能で、そういう計算になります。
食事制限のみによるダイエットはたいへんなことなのです。
一週間、絶食して、落ちる体脂肪ほたった一キログラムなのです。
なお、運動をして汗をかいたり、食事制限で、それなりに実質体重が減るということはあります。
人間の体重のうち、六〇パーセントが水分ですから、サウナで一キログラム水分を減らすことほそう難しいことではありません。
ですが、脂肪は落ちてはいないのです。
肝心の体脂肪は、食事制限だけでは、そう簡単に落ちていくものではないのです。
しかも、食事制限オンリーというダイエットでほ、筋肉や骨など体にとって大切なものもエネルギー源として使われてしまいますし、その結果、代謝の悪い体にもなります。
代謝を上げるには筋肉を増やす必要がありますから、そのための栄養は、逆に、しっかりとったほうがいいのです。
とくに、中高年のダイエットの場合、筋肉を増やすにほ、理にかなった栄養補給が欠かせません。
肝心なのは、一時的に体重を落とすことではなく、あくまで体脂肪を減らすことなのです。
ただし、肥満ぎみの人(筋肉が少なく、脂肪が多い人)は、少し事情が違います。
肥満ぎみの人は、脂肪が多いぶん、もともとエネルギーが余分にある状態なのです。
しがたって、筋肉トレーニングをおこないながら、摂取カロリーを、ある程度、抑えることは必要なのです。
そうすることによって、体は、今ある脂肪で筋肉を合成するエネルギーをまかなおうとします。
結果として、筋肉を太く、大きくしながら、体脂肪を反比例するように減らしていくことも可能です。
このように考えると、体脂肪量や体脂肪率に注意しながら、ダイエットに取り組むのがよいことになりますが、これらを個人で正確に測るのは意外に難しいものです。
足の裏やてのひらから微弱な電流を流して測定する市販の体組成計でもちろんかまわないのですが、正確な値ではないので、目安としての利用ということになります。
ちょっとした環境の違いで数値が大きく変わってくるからです。
目安であっても測るようなら、可能なかぎり同じ時刻、同じ条件で計るようにします。
お薦めは起床してすぐで、何も摂取せず、活動も開始していない起き抜けの状態で測ることです。
体組成計に頼らない方法もあります、お腹や二の腕など、体の何か所かをつまんでその厚みを測るという方法です。
どちらの場合も、きちんと定期的に記録をつけることが大切です。
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