リバウンドになる体のしくみ
筋肉量が減るということは、何を意味するのか。
そのまま食事制限だけのダイエットメニューを続けても、いつか体重は減らなくなります。
そればかりか、筋肉が減ったぶん代謝が低下し、太ってしまう可能性が高くなります。
これが、いわゆるリバウンドです。
無理な食事制限をおこなった結果、エネルギー節約型の体ができてしまうのです。
食事制限をした結果、エネルギー消費量が減っているわけですから、少しずつでも食事量、すなわち、摂取カロリーを戻せば、それこそ間違いなく、リバウンドするのです。
しかも、リバウンドで体重が戻るぶんは、ほとんどすべて脂肪です。
同じ八〇キログラムならば、ダイエット前の体のほうがいいのです。
同じ体重でも中身は違います。
もとの八〇キログラムに戻ったとき、筋肉は増えずに、エネルギーを蓄えるのに効率のいい脂肪に置きかわってしまうのです。
つまり、代謝の落ちた痩せにくい体になってしまった、ということになります。
それでも、エネルギー収支という面からは、食事制限も間違いなく有効です。
しかし、筋肉を落さない範囲で、という条件がつきます。
理想は増やしたいのですが、容易には増えない筋肉ですから、まずは最低限落さないことを意識する必要があるのです。
つまり、基礎代謝量を減らさない範囲での食事制限にとどめなくてはいけない、ということになります。
とりあえずは、一日一五〇キロカロリーを減らす程度の心がけで十分です。
ショートケーキなら、一個食べるところを半分にする、毎晩缶ビールを二本飲んでいる人なら、一本に減らす、職場で飲んでいる缶コーヒーをお茶に変える、というくらいでもいいのです。
無理な食事制限、カロリー制限より、無理なく続けられる範囲、つまり、筋肉を落さない範囲で、カロリー摂取コントロールおこなうことが大切です。
ダイエット食品であろうが、食品ですから、何かを食べるということは、カロリーを摂取するということです。
何かをプラスして、脂肪だけマイナス、などということがあり得るわけがなく、そんな食品は存在しません。
いわゆる痩せ薬、消化吸収をブロックするという薬なら痩せますが、それでも、筋肉は落とさずに脂肪だけ減らすということは、ないのです。
特保はどうなのか。
特保とほ、特定保健用食品のことで、正確には「食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品」をいいます。
「お腹の調子を撃える」「脂肪の吸収を抑える」などが目的にあたります。
特保は、厚生労働大臣の許可を受け、健康増進法に基づき運用されています。
特保マークのついた肥満抑制に関係ありそうなものとしては、たとえばジアシルグリセロールという成分を含んだ食品があります。
ジアシルグリセロールは、従来の油に比べて、食後の血中の中性脂肪の増加を抑える成分ですが、痩せる成分ではありません。
これから新たに取り込もうとすると成分を抑制することで、体脂肪の蓄積を防ぐことを目的としています。
中鎖脂肪酸も同様です。
なお、特定健康用食品の詳細は、公的機関によって公開されています。
ほかにも、「体脂肪を分解」などと書かれたサブリメソト類が多く発売されています。
こうしたものについても、その成分については情報が開示されているはずですので、内容を吟味したうえで、目的にあったものをあくまでも補助的に取り入れる程度に考えたほうがよいです。
どんな人間でも、楽なほうがいいと思うもので、何もしないで、ただこれを食べていれば脂肪が落ちるというのであれば、それは一番幸せで、怪しげな業者はそこにつけ込もうとするわけですが、そんなものはあり得ないのです。
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