筋肉量を増やすこととは
筋トレは、無理をすれば筋肉を壊してしまいますし、逆に軽すぎればはとんど効果が見込めません。
自分にふさわしいメニューでなければ、「やる意味がない」とさえいってもいえるかもしれません。
体には、いったいどれだけの筋肉があるのか。
人間には、主なものだけでも四〇〇の筋肉(骨格筋)があり、重さでいえば、三〇歳の男性なら、体重の四〇パーセントから四五パーセントが、女性なら、三五パーセントから四〇パーセントが筋肉です。
体重七〇キログラムの男性では、二八キログラムほ筋肉ということです。
これが年齢とともに減り続け、七〇歳代で約三分の二になります。
二八キログラムの筋肉が一九キログラムになってしまうということです。
もし、体重が変わらなければ、そのぶん筋肉以外のもの、そう、体脂肪が増えたと考えられます。
体脂肪が増えるのほ、摂取カロリーオーバーということもありますが、筋肉が減少することも、その大きな原因です。
若いころに比べて急激に太れば、その太ったぶん以上に、筋肉も脂肪に置き替わっている可能性もあります。
エネルギーの最大消費者である筋肉が減るのですから、それだけエネルギーは体内にため込まれます。
人間の体はとてもよくできているので、もっとも効率のいい脂肪という形でため込まれるのです。
同じ体重でも筋肉が減れば、それだけ代謝が悪くなり、痩せにくい体になってしまうということです。
そこで、筋肉を増加、維持することが大きな課題になりますが、そもそも「筋肉量を増やす」、あるいは「筋肉を太くする」というのはどういう現象なのか。
筋肉は、筋線維でできています。
筋線維は巨大な細胞で、なかにはひとつの線維で長さ一〇センチメートルを超えるものもあります。
人間の体は無数の細胞でできていますが、そのほとんどは非常に小さく、傷ついたらすぐに新しいものと入れ替わるというシステムをもっています。
ところが、巨大な筋線維はそう簡単にはいきません。
傷ついたくらいなら、「補修」するという機能が働きます。
以前の線維より太く強くし、同じような衝撃では傷つかないように、補修します。
これが、筋肉が太くなる、強くなるという現象です。
筋肉量を増やすというのは、イコール、筋線維を太くするという意味で、どうすれば太くなるかといえば、「補修」機能が働くようなストレスをかけることです。
これを筋トレの場合、「負荷をかける」といういい方をします。
筋線維には、衛星細胞といわれる小さな細胞が張りついています。
筋線維本体に何かが起こると、その衛星細胞が壊れた筋線維を補修します。
壊れなくても、壊れそうなときは衛星細胞が増殖し、予備的補修機能として筋線維を太くします。
衛星細胞の増殖にほさまざまな物質がかかわっていますが、成長ホルモンもそうした物質のひとつと考えられています。
筋トレを開始したからといって、すぐに「ムキムキ」にはなりません。
女性の場合は、「筋肉ムキムキの体になったらどうしよう」などという心配をされる人が多いようですが、とくに女性の場合は、もともと筋肉量が少なく、脂肪の下に隠れていますので、相当の努力をしたところで、生来の恵まれた資質がない限り、逆にムキムキになるのは不可能といってもいいのです。
一口に筋トレといっても、たとえば、ただ腹筋運動をすればいいというものではなく、何より大切なのは、「筋肉の特性」に合わせ、また「自分の体力」に合わせて負荷をかけていくということです。
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