脂肪を消費する2つの方法とは
直接的には脂肪を消費しない筋トレが、実は脂肪を落とすための鍵であるのです。
筋肉は、体のなかで最大のエネルギー消費者であるだけではなく、脂肪の分解を促す物質を分泌したり、ほかの内分泌器官に働いて、脂肪を分解するホルモンを分泌させたりします。
このようにエネルギー源として脂肪を消費するという観点からも、筋肉が、あるいは筋肉を動かすことが、非常に重要なことなのです。
ダイエットというと、とかく、お腹についた脂肪を落とそうという、直線的な視点になりがちですが、真に効果を求めるなら科学的な視点が不可欠です。
筋肉をよく動かすこと、あるいは、筋肉の量を維持または増やすことで、脂肪の分解を促し、最終的には燃焼させ、その結果として、体につき過ぎた脂肪を落とす。
こうした過程をしっかり意識し、また、強い意思をもって、体脂肪減少に挑んでいかなければなりません。
さて、その前提で、具体的な方法は二つです。
「運動をすることで脂肪を消費する」がその一。
「運動をしていないときに消費する」がその二。
このどちらかを選ぶか、あるいは組み合わせる以外にはあり得ません。
まずは、方法その一の「運動をすることで脂肪を消費する」方法ですが、運動が最適であり、ウォーキング、ジョギング、エアロビックダンス、水泳など、軽めの運動を長時間おこなうことです。
有酸素運動は、運動することでダイレクトに脂肪をエネルギー源として使ってくれます。
とはいっても、エネルギー源は、脂肪と糖質が半々で、脂肪は消費されますが、半分だけです。
なお、無酸素運動、筋トレの場合には、ほぼ一〇〇パーセント糖質で、運動中は糖しか使われないといっても過言ではありません。
たとえば全力疾走をすれば、汗が大量に出たりしますし、運動した気にはなりますが、脂肪はほとんど消費されません。
それでは、ジョギングなどの有酸素運動で、どのくらい具体的に脂肪が燃やされるのか。
三〇分間の軽いジョギソグ、あるいほ四五分から六〇分間のウォーキングで、どのくらいエネルギーを消費するか。
中肉中背の平均的な成人男子で、だいたい一〇〇キロカロリーから一五〇キロカロリー程度です。
多めに見積って一五〇キロカロリーであったとすれば、このうちの半分ほ脂肪で、だいたい七〇キロカロリー分の脂肪を使ったということになります。
七〇キロカロリー分を脂肪でまかなうということは、脂肪を約一〇グラム消費したことになります。
つまり四五分から六〇分間のウォーキングで、体脂肪が一〇グラム落ちるということです。
一キログラム減らそうとすると、一〇〇回やらなくてはいけない、つまり一〇〇日やらなければならないということになります。
三日に一度、四五分から六〇分間のウォーキングをおこなうという習慣がつけば、一年間続けると、体脂肪が一キログラム減るという計算になります。
一年間でたったそれだけと思うかもしれませんが、脂肪がつくのも同様にゆっくりしたペースなのです。
一年間に五キログラム、一〇キログラムも脂肪がつく例はほとんどありません。
一年で一キログラム増え、二年目で二キログラム増え、一〇年たったら知らないうちに一〇キログラム増えていたという感じです。
小さな積み重ねで脂肪というのは増えていき、落とすときも同様に、ゆっくり落とすのです。
三〇分走ってぐっしょり汗をかきますと、ものすごく脂肪が減ったように錯覚しがちですが、脂肪の消費という意味では、この程度なのです。
体重が落ちても、大部分ほ水分です。
エネルギー消費という面でも、半分は糖分であるという事実なのです。
一日四五分から六〇分間のウォーキングで減る脂肪が一〇グラム、三日に一度これをおこなえば一年間で一キログラムなのです。
これだけではあまりに減らないので、カロリー摂取制限を併用して、というのが通常のダイエットです。
ただし、無理な摂取制限は、より痩せにくい体をつくるだけです。
そこで、方法二の「運動をしていないときに消費する」方法が、大きくクローズアップされてきます。
運動で直接脂肪を消費するのでほなく、筋トレで基礎代謝の高い体にしよう、という方法です。
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