筋肉は1日で減っていく
筋肉を増やすことで代謝を上げて、脂肪を恒常的に燃やすことが大切なのですが、その筋肉を増やすには、とくにこれまで運動をする習慣のなかった人の場合、それなりの時間がかかります。
最低でも二、三か月はトレーニングを続けなければなりません。
即、効果を望む人にはたいへん残念ですが、それくらいの努力が必要なのです。
ところが、逆に、筋肉を減らすのは実に簡単です。
筋肉は、三〇歳くらいから減りはじめ、七〇歳代で約三分の二になります。
ところが、大腿部、お尻、お腹、背中の筋肉はとくに減少が著しく、七〇歳で、なんと半分になってしまいます。
つまり、年に約一パーセントという速度で減っていくことになります。
それでも、五年十年が経過して、はじめて、「ああ落ちたな」と感じるくらいのゆっくりした速度かもしれません。
普通に生活していればこの程度なのですが、健康な人に寝たきりの生活をしてもらうと、実に驚くような結果が出ます。
食事も寝たまま、排せつも寝たままだと、わずか一日で〇・五パーセントも筋肉が細くなり、二日なら一パーセントも細くなります。
たった二日で一年分の筋肉が減ってしまうのです。
これはあくまで実験で、健常者が食事も寝たままなんていうことはあり得ないのですが、たとえば土日の休みをゴロゴロとしているだけ、という人は結構います。
本当に寝てばかりの週末を過ごしてしまうと、週明けの月曜日には、筋肉的にほ一歳年をとっているということになりかねないのです。
筋肉は、それだけ「反応性が高い器官」ということです。
人間の体はなかなかうまくできていて、筋肉を使わないのなら、筋肉を減らすことで、エネルギー的に有利になろうとするからです。
エネルギーの最大消費者である筋肉を減らすことで、省エネで過ごせるようにしようという方向へ作用するわけです。
年配の人の場合、ただでさえ筋肉が落ちています。
その段階で入院してしまったり、手術などをして、数日でもベッドに寝かされることになると、足が動かなくなり、車椅子の生活をしなければならなくなることがあります。
これも体のしくみとしては当然のことなのです。
立つだけでも一苦労で、リハビリと歩行訓練をしっかりしないと、自立した日常生活に復帰することができなくなります。
実は、二〇歳代の若い人でも同じようなものです。
やはり手術などで一か月くらいベッドで寝たきりの生活になってしまうと、簡単には立てません。
老若問わず、一か月間ベットに寝かされると、立つことさえ困難になるのです。
それほど、筋肉は急激に衰えるものなのです。
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