食事制限だけのダイエットは太る体質に
健康を意識して痩せるためには、筋肉と脂肪の関係をしっかり考える必要があります。
単に、食事量を減らして脂肪を減らそう、というようなダイエットの考え方ではダメなのです。
脂質の消費者である筋肉を増やす、少しでも増やすことによって代謝を上げることが、健康のためのダイエットには必要なのです。
そうとわかっても、筋肉を増やすというのはやさしいことでほありませんから、楽をしたい人間としてはやはり、摂取エネルギーの減少のほうに目がいってしまいます。
摂取エネルギーに対し、消費エネルギーの赤字をつくるには、まずは摂取分を減らすというのは、当然、考えていいことです。
エネルギーの収支がマイナスになるのですから、蓄えられた脂肪も減ります。
しかし、食事制限だけのダイエットは、思惑通りに脂肪を落とすことができても、同時に筋肉も落とす、という点が最大の問題です。
なぜ問題なのかといえば、筋肉が減るということは、基礎代謝が減るということにつながるからです。
基礎代謝は、最低でも運動の二倍のエネルギーを消費する大きな要素ですから、筋肉を減らすダイエットは、代謝の低い体にしているということ、つまり、「痩せにくい体をわざわざつくり出している」ということになります。
それでは、なぜ筋肉が減るかというと、まず、食事を厳しく制限すると、血糖値が下がります。
血糖値が下がると、今度は糖質を供給しようとして、コルチゾールというホルモンが、副腎から分泌されます。
これは血糖値を上げるという働きがありますから、減った糖質は補給されます。
どこから補給されるかといえば、主として肝臓と筋肉です。
筋肉のなかのたんばく質を分解して、エネルギーを補給するのです。
筋肉をエネルギーの材料としてしまうのです。
摂取するエネルギーが少ないなら、最大のエネルギー消費者である筋肉を減らして、食事制限によって不足してしまった糖質を供給するのです。
そして、さらに厳しい食事制限をおこなうと、場合によっては骨まで弱くします。
骨を分解してエネルギーにしてしまうからです。
厳しい食事制限ほ、たしかに脂肪を減らしてくれますが、このような乱暴なやり方をしてしまいますと、体にとって大事なものも一緒に壊してしまうということになりかねないのです。
これほとても怖いこと、その結果、もしも食事制限だけで、たとえば六キログラム体重を落としたとすると、そのうちの三キログラムが脂肪で、三キログラムが筋肉という配分になります。
脂肪と筋肉と半々です。
ここで問題視しなければならないのは、脂肪が三キログラム減ったことではありません。
脂肪の最大消費者でもある筋肉が、三キログラムも減ってしまったことなのです。
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