青年期の夜尿症
青年期の夜尿症は、重症と思われがちですが、日中は尿がためられるのに、夜間睡眠中にはためられなくなるという解離型でない限り、適切な生活指導と薬物療法によって意外と早く改善することが多いとされます。
学童期や思春期と異なって、本人が自覚して努力するため、治療効果もスムーズに出てくることが多いのです。
夜尿症というと、軽視されがちですが、学童期において適切な指導、治療がなされなかったために青年期、成人期まで持ち越されてしまったことも多く、特に青年期に達すると、夜尿があるために自分の人生設計に対して消極的になってしまって、さまざまな場面において大きな挫折感を味わうことがあります。
青年期夜尿症においての生活指導は、水分摂取のコントロールを行って、意識的に水分摂取の日内リズムを作ることが大切です。
水分摂取量の1日の配分としては、朝から昼食までたっぷりと摂取し、午後から多少控えめにし、夕方から厳しく制限するようにします。
牛乳を1パック飲んでいたり、チュウハイを大きなジョッキで飲んでいたりといった習慣のために、夜尿が続いていたという場合もあり、これを調整するだけで夜尿が治ってしまうこともあるのです。
日中の頻尿をともない、機能的膀胱容量が少ない場合には、がまん訓練が必要になります。
この訓練の結果、意識的に250cc以上の尿がためられるようになると、夜間睡眠中の機能的膀胱容量が拡大して、夜尿が改善していくことが多いのです。
秋から冬にかけて夜尿が悪化するといった夜尿症に対しては、冬季には就眠前にゆっくり入浴し、欲剤を用いるならば炭酸欲剤が効果的で、寝具もあらかじめ温めておきます。
うつ病がんばるな!
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