夜尿症には水分を制限
尿量を調節する抗利尿ホルモンは、普通は日中に少なく、夜間睡眠中に多量に出ます。
しかし、夜尿症の場合は、夜間睡眠中に十分なホルモンが出ず、ぐっしょり型の夜尿症になってしまうのです。
この抗利尿ホルモンは、寝る頃に体に水分がだぶついていると、分泌しにくくなる特徴がありますので、寝る頃に体に過剰な水分がたまりすぎないようにする必要があります。
水分は生きていくうえで大切で、少なくなれば脱水症になってしまいます。
学童期の1日に必要な直接的な水分量は、約1リットルといわれ、そうすると、夕方以降の水分を減らせば、日中に水分をたくさん摂らなければ、1日に必要な水分がとれなくなってしまいます。
そこで、抗利尿ホルモンが夜間睡眠中に分泌されやすい体内の環境を整えるために、水分摂取の日内リズムを作り上げていくことが必要となるのです。
@朝食の水分
朝食の水分を350〜400ccにし、飲みたくなくても牛乳を1本とコップ半分の水分を飲む必要があります。
飲めなければ、水分の多い果物を食べるようにします。
A昼食の水分
朝食と同様に350〜400ccとり、昼は給食の牛乳1本のほかに、汁物がつけばよいのですが、なければ昼休みにコップ1杯分の水分を飲むようにします。
B午後の水分
その後、午後から控えめにし、おやつの水分は100ccにとどめます。
C夕食の水分は、厳しく制限し、汁物かお茶などを100ccだけとし、夕食後のデザートとしての果物はやめて朝食にまわします。
夜尿症児は、午前中の活動性が低下しており、午前に水分を十分にとることがなかなか大変なようです。
しかし、朝、昼にたくさん飲んで、夕方からの水分を控えるといった水分摂取の日内リズムを意識すると、抗利尿ホルモンが夜間睡眠中にたくさん出るようになり、夜尿が早く治っていきます。
うつ病がんばるな!
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