夜尿は夜中に目覚めないから
夜尿は眠りが深すぎて夜中に目覚めないからであるとか、また、トイレでおしっこをしている夢をみたら夜尿をしていたなどの話があります。
夜尿したときの眠りの深さをみた研究では、夜尿は浅い睡眠でも生じるし、深い睡眠でも生じるとされています。
また、レム睡眠といわれる脳波は一見起きているようにみえて夢をみる睡眠では、夜尿をすることは少ないといった結果があります。
ですので、眠りが深すぎるからおねしょをするとか、夢の中でおねしょをするのは違っているようなのです。
また、夜尿直前に目覚めて、トイレに行ってくれれば夜尿しなくなるとよく言われますが、それも違っているのです。
普通の子供たちのうち、約3割の子供が、夜間におしっこに目覚めてトイレに行くという報告があり、一方、夜尿症児についてみてみると、約2割の子供が治療経過中に夜中に目覚めてトイレに行っています。
逆に考えると、夜中に目覚めてトイレでおしっこをする習慣のない子供が、夜尿症児で8割、夜尿のない子供で約7割となり、多くの子供は、夜中に目覚める習慣がないのです。
排尿のために夜中に目覚めるというのは、膀胱に尿がたまったという刺激で目覚めるわけですから、夜間の尿量が多すぎるか、膀胱が小さすぎるか、いずれしても膀胱の大きさと尿量とのバランスが崩れた状態を意味していると考えられます。
夜中に目覚めて排尿したということは、もう少し尿量が減るか膀胱が大きくなれば、朝までぐっすり眠っていても夜尿しないですんだということになるのです。
うつ病がんばるな!
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