禁煙外来で禁煙する
禁煙を決意しても、自分の意志ではなかなかやめられないという人は多いもので、実際、喫煙者の五〇%以上が禁煙に失敗していて、禁煙の成功率はわずか五〜一〇%ともいわれています。
タバコをやめられないのは、意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。
このような喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされているのです。
病気である以上、意志の力だけで治せるものではありません。
ヘビースモーカーの人ほど、禁煙を成功させるためには、病院やクリニックの禁煙外来を訪れるようにします。
禁煙外来で医師と一緒に禁煙すれば、自分に合ったアドバイスを受けられるはか、禁煙の治療薬を処方してもらえるので、禁煙の成功率が高まります。
ちなみに、自分の意志で禁煙外来に来た人の成功率が七五%なのに対して、人のすすめでやって来た人の成功率は二五%という報告もあります。
やはり「絶対にやめるぞ!」という強い意志こそが何よりも大切なのはいうまでもありません。
禁煙外来では、喫煙歴やニコチン依存度などをカウンセリングによってチェックし、肺機能や呼吸の一酸化炭素濃度なども測定し、そのうえで禁煙治療に入ります。
二〇〇六年から四月から、健康保険などを使って禁煙治療が受けられるようになり、三割の自己負担(七〇歳以上は一〜三剖負担)ですむようになったのです。
処方される薬にもよりますが、治療費は約三カ月で一万二〇〇〇〜一万七〇〇〇円程度で、たばこ代に換算すると、一カ月分より安いくらいの金額に相当します。
ただし、すべての喫煙者が保険診療の対象になるわけではなく、一定の要件を満たす必要があります。
@一カ月以内に禁煙治療を始めたいと思っている
Aニコチン依存を診断するテストで五点以上
B「1日の喫煙本数×喫煙年数」が二〇〇以上
C禁煙治療を受けることを文書で同意している
この四つの要件をすべて満たしてはじめて、保険診療の対象になるのです。
また、どこの医療機関でも保険が適用されるというわけではありません。
健康保険を使って禁煙指導をおこなうことができる施設は、「施設敷地内全面禁煙」などの厳しい基準があります。
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