副流煙の害とは
たばこの害というものを考えたときに、もうひとつ忘れてはいけない大切なことがあり、それは「副流煙」の問題です。
たばこを吸うのは、自分の健康を害するだけではなく、周囲の人間にも大きな迷惑をかけるのです。
最新の調査では、夫がヘビースモーカーの場合、たばこを吸っていない妻でもがんになる確率は約2倍に上がることがわかりました。
それも不思議なことに、たばことあまり関係のない 「肺腺がん」という、肺の深いところにできるがんにかかりやすくなるのです。
たばこの煙に含まれる有害物質の濃度を主流煙(喫煙者が吸う煙)と副流煙(喫煙者の周囲の人が吸う煙)で比較すると、タールもニコチンも、そのほかの有害物質もすべて、主流煙よりも副流煙のほうが高いことがわかります。
発がん物質のジメチルニトロサミンなどは、主流煙では五・三〜四三ナノグラム/本なのに、副流煙では六八〇〜八二三ナノグラム/本にまで濃くなっています。
実際には、たばこを吸っている人が、周囲の人の至近距離から煙を直接顔に吹きかけているわけではないと思うので、副流煙が周囲の人に届くときには、この濃度はもっと低くなっています。
しかし、少なくとも、タクシーのなかやトイレの個室などでたばこを吸うのは絶対にやめるべきなのです。
たばこをまったく吸わない人でも、パートナーが吸うたばこの煙が原因で肺がんになるということは十分にありえます。
「たばこを吸わない人」というのは、結婚するときの大事な条件になるかもしれません。
自分の寿命とかかわってくる可能性もあるのですから、ある意味、収入などよりもずっと大切なことかもしれません。
禁煙はまだするな!
楽天で禁煙する
Amazonで禁煙する |
|