ニコチンガムで禁煙する
ニコチンパッチと同じく「ニコチン置換療法」をもとにしている禁煙薬にニコチンガムがあり、こちらはわざわざクリニックなどに出向かなくても、薬局、薬店で購入できます。
これも、たばこから摂取していたニコチンを一時的にガムに置き換えることで、離脱症状を緩和させようというものです。
ガムには少量のニコチンが含まれているため、たばこを吸いたくなったらこれをゆっくり噛むことで、離脱症状の苦しさを抑えることができます。
ほおの内側と歯ぐきの間にガムを置いて約一分間そのままに吸っているたばこの本数によってガムの個数は変わりますが、初日はだいたい四〜一二個程度からスタートします。
慣れてきたらだんだん個数を減らしていって、およそ三カ月くらいかけて禁煙するのが目安とされています。
この禁煙ガムは普通のガムと違って、噛み方にコツがあります。
口に入れてから一〇〜一五回くらい噛んでビリッとした味を感じたら、ほおの内側と歯ぐきの間にガムを置いて、味がなくなるまで約一分間以上そのままにしておくのです。
そうやって、ガムに含まれているニコチンを少しずつ体内に吸収させます。
味がなくなったらまた一〇〜一五回噛み、同じように置いて吸収させます。
この「噛む」と「吸収させる」を、ガム一個につき三〇〜六〇分ほどくり返すのです。
しかし、いずれにしても、禁煙ガムに含まれるニコチンというのはそんなに多い量ではありません。
いたずら程度に少ない本数を吸っている人ならともかく、毎日三〇本以上吸っているヘビースモーカーの人は、これだけではなかなか禁煙できません。
禁煙ガムは、あくまでもニコチンパッチの補助として活用します。
ニコチンパッチを一日二四時間貼って、ジワジワと少しずつニコチンを補給しながら、どうしてもたばこを吸いたくてたまらなくなったり、口さみしくなつたりしたときに、ガムを噛むようにします。
ニコチンパッチを大から中、小へと貼り替えたばかりのときも、それまでよりも体内に入るニコチンの量が減るわけですから、慣れるまではたばこを吸いたくなりがちです。
禁煙ガムを併用すれば、そんなときでも心強いと思います。
こちらも一応、ガムとはいえども医薬品ですので、使用上の注意は必ず守ることが大切です。
ガムを使用していながらたばこを吸ったり、一度に二個噛んだりするのは、ニコチンを過剰にとり過ぎてしまうおそれがあるので注意が必要です。
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