禁煙するとお金がたまる
禁煙を成功させるためには、禁煙するとどんないいことがあるのかを考えてモチベーションを上げることも大切です。
禁煙のメリットとしてはまず、なんといっても自分自身が気持ちよくなることがあげられます。
目覚めがさわやかになり、それまでずっと気になつていた息切れや咳、痰などが止まったり、軽減したりします。
味覚や嗅覚が戻り、口のなかもすっきりし、食べ物がおいしく感じられ、口臭などを気にすることもなくなります。
さらに、禁煙すると、肺がんやCOPD、心臓病などにかかるリスクが減ります。
そして、かなり大きなメリットとしてあげられるのが経済効果で、試算したところでは、二〇歳からたばこを吸ってきた人と一本も吸わなかった人とでは、生涯で使うお金がざっと一四〇〇万円くらい差がつくといわれます。
この金額は、生涯たばこに費やす費用と、たばこを吸い続けると将来かかる確率が高くなる肺がんやCOPD、心臓病などの治療費、風邪にかかる回数、吸う人は吸わない人に比べて保険料が若干高くなることなどをすべて考え合わせて試算してみた金額です。
ほかにも、たばこを完全にやめると、家の壁が汚れなくなるので壁紙が長持ちし賃貸住宅なら敷金が戻ってきやすい、禁煙車なら下取り価格がアップする、たばこの消し忘れがなくなるので火事のリスクが軽減する、肌の状態がよくなって化粧品などにお金がかからなくなる、歯が汚れないし歯ぐきが弱らないので歯医者に行く回数が減るなど、間接的なものも含めるとさまざまな経済効果が考えられます。
「喫煙者が禁煙することによって、社会全体の医療費が削減できる」というのが禁煙推進派の言い分ですが、事はそう簡単にはいかないようです。
喫煙者が若くして亡くなることで医療費や年金給付が少なくなるという視点も無視できないし、禁煙する人が増えて日本人全体の寿命が延びると、さらに医療費も増加します。
また、たばこは四兆円産業といわれていますが、そのうちの二兆四〇〇〇億円が税金です。
禁煙者が増えると、この税収が減るということもあります。
そんなわけで、たばこの社会的経済効果については一概にはいえません。
しかし、たばこによる社会の損失額は年間五兆六〇〇〇億円にも上るのです。
その内訳は医療費が三兆二〇〇〇億円、喪失国民所得二兆円、火事による損失が二〇〇〇億円です。
また、もし仮に四〇〇〇人規模企業で就業内禁煙を実施すると、仕事中に喫煙休憩する人がいなくなり、それだけで二〇〇人分のリストラができるといわれ、大きな経済効果なのです。
禁煙はまだするな!
楽天で禁煙する
Amazonで禁煙する |
|