肺がんの早期発見の治療とは
肺がんは早期発見ができれば、中心型はレーザーで治せるし、末端型は胸腔鏡というカメラを使って簡単に手術ができます。
肺がん治療に使うレーザーは、レーザーボインターのような皮膚にあててもまったく熱くない弱い光線で、光線力学的療法(PDT)といいます。
中心型肺がんは太い気管支の壁にできるのですが、気管支は胃や大腸の粘膜などと違って硬いので、がんをつまんで取ったりすることができません。
ここが胃がんや大腸がんと違って面倒なところなのです。
腫瘍親和性光感受性物質という物質を注射し、この物質は四〜六時開くらい経つと、がんのところにだけ集まってきます。
光をあてると反応する性質があるので、そこに弱いレーザーを一五分くらいかけると、翌々日になるとがんだけが死んで、そこから自然にはがれ落ちるようにして治るのです。
ほかの正常な部分には光感受性物質がないのでレーザーは反応しないため、ほとんど影響を与えません。
早期の中心型肺がんにはとても有効で、しかも保険治療です。
ただ、これほど有効なのに、治療例は非常に少なく、日本全国で五〇〇〜六〇〇例程度しかありません。
それというのも、喀痰細胞診検査が浸透していないため、早期発見のケースが少ないからです。
また、気管支鏡を入れられない部分にできる、ごく初期の末端型肺がんには、胸腔鏡というカメラを使って手術をします。
これは、胸に二センチほどの小さな穴を三カ所開け、穴のひとつから細い管を入れます。
その先端についたカメラで胸腔の内部を観察しながら、別に開けた穴から小さな処置具を差し込んで手術をおこなうのです。
手術といっても、患部を大きく切らないため傷が小さく、術後の痛みも少ないのが特長で、手術自体は約一時間で終わり、三泊四日程度の入院ですみ、こちらも健康保険が使えます。
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