COPDが疑いがあるなら
自分がCOPDかどうかを、初期の症状で自覚するのはなかなか難しいかもしれません。
息切れがする、息苦しい、風邪をひいていないのに咳や疾が出る、などの症状に気づいたら、一刻も早く医療機関を受診することが大切です。
とくに、息切れは大事なチェックポイントで、以前に比べて、ちょっとしたことで息切れするようになったと感じたら、早めに受診するようにします。
また、咳や痰が三週間以上続いているときはCOPDの初期症状かもしれませんので、たばこを吸っている人は早めに受診することが大切です。
たとえ自覚症状がなかったとしても、たばこを吸う人は毎年、健康診断や人間ドッグなどで肺機能を調べることが大切です。
<COPDの診断>
まずは、問診票の質問項目に記入します。
問診票には年齢、身長、体重、咳や痰など自覚症状の有無、過去にかかった病気があるかどうか、これまでに吸ってきたたばこの本数がどれくらいかということなどについての質問があります。
問診が終わったら、聴診器で呼吸音や心音を診断します。
それから胸部]線検査やスパイロメトリー、パルスオキシメーター検査などに進みます。
胸部の]線写真を撮影し、肺がんや肺炎など、COPD以外の病気がないか、肺気腫を起こしていないかなどを調べます。
COPDかどうかを診断するうえで、一番大事な検査はスパイロメトリーです。
口から息を吸ったり吐いたりして肺の機能を調べます。
吸い終わったら、一気に息を吐き出します。
最初の一秒間に吐き出した空気の量と最後まで吐き出した全体の空気の量を測定します。
はじめの一秒間で全体量の何パーセントを吐き出せたかを計算して、これが七〇%未満の場合を「閉塞性障害がある」といいます。
一秒間かけても全体の七割も吐けないほど息を吐く力が落ちている状態です。
ほかに病気がないのに、この閉塞性障害を起こしている場合をCOPDと診断することが決まっているので、この検査なしでは診断できないわけです。
健康保険も適用されるので、呼吸器科を掲げている医療機関では多くのところが実施しています。
体内に酸素が十分に供給されているかどうかを指にはめて測定する検査です。
指のなかの血液の色を弱いレーザーで感知します。酸素濃度が高いと数値が上がり、低いと下がります。
98%前後が正常で、95%以下になると苦しくなります。
重度のCOPDの場合は90%以下になってしまいます。
こうした検査をおこなって、COPDかどうか、そして症状がどれくらい進んでいるかを診断するわけです。
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