体臭が気になるときの改善法
肌には常在菌が存在していて、汗や皮脂、アカなどをエサにし分解しています。
この分解時に発するにおいが体臭です。
民族や人によって常在菌の種類や食事内容が異なり、それが体臭の違いとなっています。
体臭と聞いてイメージするのは、汗のにおいで、汗には2種類あり、ひとつが体全体にあるエクリン腺から分泌され、99％水分の薄い汗で、もうひとつが、腋の下などにあるアポクリン腺から分泌される、たんばく質や皮脂を含んだ乳状の濃い汗です。
どちらも発汗したてはあまりにおいませんが、アポクリン腺から分泌される汗は適度だとフェロモン様ですが、常在菌のエサになる要素を多く含んでいるので、時間がたつとにおってきます。
このにおいの強い人が腋臭です。
また、ブーツなどを履くと足のにおいが気になるときがあります。
ブーツの中で足が蒸れると、多量の汗が分泌されます。
そうなると足の角質がやわらかくなって常在菌のエサが増え、におってしまうのです。
日本人に腋臭や足の強く臭う人は少ないといわれます。
これは、民族的なものや、米や野菜を中心とした食生活、清潔度などが関係しているようです。
中高年の男性は汗のにおいとはまた違う、独特の体臭がにおうとよくいわれ、これがいわゆる加齢臭です。
においのもとは、ノネナールという物質で、皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化したり、肌の常在菌がこの脂肪酸を分解したりするときに生まれる物質です。
このノネナールは20歳、30歳ではほとんど確認できませんが、40歳代に入ると急増します。
青臭く脂臭いにおいといわれますが、いわゆるおじいちゃんのにおいをイメージするとわかりやすいかもしれません。
加齢臭は男性特有のものと思っているかもしれませんが、ノネナールは40歳を過ぎると男女を問わず増えてきます。
男性は、頻繁に洗濯しないスーツなどもあいまって、においが強烈になるようですが、女性でも油断は禁物です。
規則正しい生活とバランスのとれた食事が、汗のにおいを防ぐのです。
加齢臭防止には、ノネナールの発生を抑えるといわれるポリフェノールなどが配合された石けんが市販されています。
毎日入浴して清潔をキープするのも大切です。
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