どの美容成分配合がよいのか？
なかなか自分に合うコスメが見つからないという人におすすめしたいのが、息の長い人気を誇るスタンダード成分配合のコスメです。
メーカーは売れ行きのいい美容成分の研究に重きをおき、最初は流行成分として誕生しても、人気が出れば研究が進み、新たな製品が次々と開発され、定番となっていきます。
いま生き残っているスタンダード成分は、改良に改良を重ねた進化版なのです。
まだどんなリスクがあるのかはっきりしない流行成分に大きな期待をかけるより、まずは長い歴史のなかで高い効果と安全性が広く認知されている、スタンダード成分が無難なのです。
ヒアルロン酸やコラーゲンといった単品成分が高配合されていると、効きそう」というイメージがあるかもしれませんが、こうしたピンポイントケアで使われる成分のなかには、これまで医師の処方箋がないと使用できなかったものもあり、効果が期待できる反面、リスクも高くなります。
その単品成分にたまたま肌に合わない要素があると、肌は炎症から色素沈着といった経過をたどる可能性もあり、単品成分高配合のコスメには、リスクもあるのです。
コスメ選びは食生活と同じで、単品成分に偏ったコスメより、手持ちのスキンケア商品とのバランスを考えながらコスメを選び取っていくことが大切です。
スタンダード成分としてあげられるのは、ビタミンA、C、Eです。
ビタミンAはパルミチン酸レチノールなどと表示され、肌のターンオーバーを整えてくれます。
50年もの間人気を誇るビタミンCは、ニキビ、毛穴のひきしめ、美白などに効くオールラウンダーで、アスコルビン酸などと表示されます。
トコフェロールなどと表示されることが多いビタミンEは、血行をよくし、肌にハリを与えます。
いずれも長く使われており安全性が高く、抗酸化物質ゆえにあらゆる症状に多角的に効果を発揮する組み合わせです。
手持ちのコスメに一品加えるなら、ACEが配合された美容液やクリームを選ぶのが美肌への近道です。
コラーゲンは確かに肌の大切な成分ですが、コラーゲン鍋をはじめとした食として摂取した場合、アミノ酸として吸収されます。
そのすべてがコラーゲンとして再生されるわけではないので、直接的に肌に効くわけではありません。
バランスの良い食事をすることは肌にとってもいいことですし、またお鍋の場合、湯気によって肌に潤いを感じられるかもしれません。
美肌のためにとコラーゲンを必死になって摂取する必要はないのです。
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