内臓の知識のルツボ
年をとると今までできると思っていたことができなくなったり、時間がかかるようになります。
たとえば、いままで1時間でできたことが1時間半かかるようになったすると、自分がスローになった、鈍臭くなったとはなかなか思えないのです、いや、思いたくないのです。
自分はまだまだ若いときと同じなんだと無意識に信じています。
つまり、自分は、いまだに1時間でできていると思うのです。
しかし周りを見回してみると、その間に、ほかの人は、1時間半に相当する仕事をしていたりします。
そういう周囲の状況の進み方をみて、「時間が速く流れるようになった」と感じるのだと思います。
年を重ねるうちに、人生がどんどんバラ色になっていく、そして楽しい時間を過ごせるようになるから、時間もどんどん速く流れていくように感じているわけではないのです。
悲しいことに、少しずつとはいえ私たちの体が「衰えていく」から、時間が予想以上に速く流れていくように感じるのです。
このように、「時間の流れ方」は、体や健康と大変関係があり、時間の流れは健康の指標でもあるということです。
若いうちは、誰も健康のことなどまったく頭になく、自分はまだ若いんだし、もちろん、いつかは自分も病気になるときがくるのだろうけれど、それはまだ先のこと、と思っています。
「いつまでも病気にならない」とは誰も思っていませんが、「いつかは病気になる」という考えは、「ずっと病気にならない」と思っているのと、あまり変わりがないのです。
人間、元気なあいだは妙に楽天的なもので、自分が健康でいられるのは「当たり前」だとなぜか思ってしまいがちです。
そうして体に流れる時間に目を向けずに、ずっと過ごしていると、知らないうちに自分の体は病気に蝕まれていきます。
人生の「限られた時間」をちゃんと感じとり、そしてその流れ方を実感することこそ、健康維持のための唯一の秘訣なのです。
脳、心臓、腎臓、肺、胃や腸などなど、体はさまざまな臓器から成り立っています。
こうした内臓は永遠に動き続けることはできません。
なぜならそれぞれの臓器には、その人の一生分の仕事を最適なペースでうまくこなすための「時間」が生まれつき設計されているからです。
こうして決められた臓器固有の「寿命」、賞味期限が臓器の持ち時間、すなわち「臓器の時間」です。
心臓は、どのような動物でも、一生の中で約20億回の心拍を打つといわれていますから、心拍数の速いものほど寿命は短くなります。
ネズミの心拍数は1分間に300くらいで、人間の心拍数は1分間に50から80ほどですから、我々はネズミより寿命がはるかに長いですし、同じ人間のなかでも一般的には、脈が遅い人のほうが長生きの傾向があります。
年齢を重ねると、こうした臓器の機能はどんどん衰えていきますが、その老いのペースは、すべての臓器で同じではありません。
つまり、人生を歩んでいく中で、すべての「臓器の時間」の流れ方が同じというわけではないのです。
健康について、世間ではじつにさまざまなことが言われていますし、アンチエイジングという言葉に思わず惑わされてしまいます。
多少うさん臭いと思える健康法がたくさん世間を賑わせています。
しかし、突き詰めると、我々の体の老いは内臓の老化、つまり「臓器の老い」で、臓器が悪くなるとそれが 「病気」として体に表れるわけで、臓器が元気なら病気にはなりません。
ヒトの一生は、「臓器の時間」で決められているのです。
臓器で一番血液を使うのは?腸の健康にはカイテキオリゴ
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