体の中で一番血液を使う内臓は?
最近マラソン競技やランニングが人気で、実際に行っている人も多く、その際、選手に時間経過を実際の走りぶりで知らせるために「ペースメーカーランナー」が一緒に走っているのをテレビでご覧になることも多いと思います。
ペースメーカーランナーとは、競技選手のペース配分を決定する役割を担うランナーのことです。
この「ペースメーカー」が、体の中にも存在しているのです。
ペースメーカーランナーが選手の結果を左右するように、ペースメーカーとなる臓器は、ほかの臓器の時間の進み方にまで大きな影響を及ぼして、健康状態を決定してしまいます。
では、体の中で最も血液を消費する臓器は何か?
心臓は体の各臓器に酸素を供給するため、1分間に5リットルもの血液を送り出していますが、この血液分配人である心臓そのものは、全体の5%しか血液を使いません。
脳への血液分配がナンバーワンかと思われるかもしれませんが、そうでもなく、第1位は30%もの血液を使う腸なのです。
そして弟2位は、腎臓で20%です。
3位が脳と骨格筋で15%です。
確かに、脳は重量が体全体の2.5%しかないわりには、血液をよく使う臓器ではあります。
少し話は逸れますが、最近「老化の指標」と考えられているP16というタンパク質の働きを、生きたままの動物で長期間観察する研究が報告されました。
P16は、細胞が分裂して増えていくことに対してブレーキをかけるタンパク質です。
実際に、食道がんや胃がんの人で、このP16が働かなくなっていることが確かめられています。
だからといって、働けばいいというわけではなく、P16が強く働くということは細胞が増えにくくなっているということで細胞が老化していると考えられています。
年齢を重ねる中で、P16が最初に強く働くようになる臓器は、何か?それもやはり、「腸」と「腎臓」です。
つまり、腸と腎臓が最も血液をたくさん使って働く臓器であり、そのために最も早く老いる、「臓器の時間」の流れが一番速いと考えられるのです。
「人は血管とともに老いる」といわれていますが、まさにそのとおりで、これが何を意味するかというと、健康の指標となる「ペースメーカー臓器」が腸と腎臓だということです。
「食べる」ことと「排泄する」ことは死ぬまで、絶対に一日も休みにするわけにはいきません。
生きるための基本で、その機能に関わる臓器が最も「衰えやすい」、つまり「臓器の時間」の流れが最も速いのです。
しっかり噛んで食べる、塩分や甘いものを控えて腎臓に負担がかからないようにする、などよく耳にする言葉で、健康の秘訣としていずれも正しいのですが、なぜそうなのかというと、「臓器の時間」のペースメーカーである腸と腎臓を労わり、その時間の流れを遅らせることが、すべての臓器の時間が正しくゆっくりと流れるためには必要だからです。
臓器で一番血液を使うのは?
(答)腸の健康にはカイテキオリゴ
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