夜より朝に運動する
時計遺伝子によって体の調子が整えられていますから運動も体のリズムに合った時間に行うことで、より大きな効果が生まれるようになります。
たとえば糖尿病の方は、食後に血糖が上がるのを抑えるために食後に運動をされます。
運動すると、筋肉にたくさんの糖分がとり込まれるだけでなく、腸が刺激されて血糖を下げるインスリンの分泌を促すホルモンが腸から分泌されます。
朝の運動と夜の運動はどちらがいいのかについて、医学的にははっきりとした答えは見つかっていません。
朝ごはんはふつうたくさん食べないことが多いので、健康な方では、朝食の後はそれほど血糖が上がりません。
ところが、糖尿病の方では、朝少ししか食べなくても血糖が大きく上昇してしまうことがよくあります。
朝に血糖が上がってしまうとその後昼食、夕食と食べ続けるうちにどんどん血糖が上がっていきます。
こうした現象は、「セカンド・ミール・エフェクト(前の食事の影響)」とよばれ、こうした傾向が明らかな人では、朝運動をすることが一日全体の血糖を下げるのに効果的です。
しかし、朝起きたときは、時計遺伝子が一挙に朝モードで動き始め、交感神経の活動が大きくなるときです。
血圧も一気に上がりますから、特に血圧が高めの人には、起きぬけの運動は勧められません。
高血圧の薬は「食後服用」と薬袋に書いてありますが、別に食前に飲んでも問題はなく、むしろ、朝食まで待って薬を飲むより、起きぬけに血圧が高くなるので、起きてすぐに薬を飲むのがおすすめです。
朝は、クラシック音楽を聞きながら、温かいミルクでも飲んで、なるべくゆっくりと体を目覚めさせて、神経がよけいに興奮するのを避けるようにします。
ちなみに、ミルクにはトリプトファンという必須アミノ酸が多く含まれているのですが、トリプトファンは、副交感神経の働きを高めてくれます。
また睡眠を誘導するセロトニンをつくりだします。
ですから、朝の温かいミルクは、高ぶりすぎる交感神経の働きをセーブしてくれますし、寝る前に飲めば、夜の快眠にもつながります。
夜、真っ暗になって寒風吹きすさぶ中、がんばって我慢してランニングしている方を見かけます。
時間が確保できる、人通りが少ない、涼しいなど、さまざまな理由があると思いますが、時計遺伝子の働きに反する行為なので、「内臓ストレス」になってしまいます。
食事と同じで、光とともに運動することに慣れることが大切です。
年を重ねるごとに朝早く目が覚めるようになりますから、朝日が出てきたとき、朝のラジオ体操を毎日のお勤めと考えて習慣にしてしまうのもよいことです。
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