いい思い出が遺伝子を変える

いい思い出が遺伝子を変える

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いい思い出が遺伝子を変える

ミツバチは、女王バチと働きバチから成り立つ階級社会をつくって生活しています。

働きバチたちは、子どもを生むこともなく、せっせ、せっせと飛び回り、蜜をハチの子に運ぶだけの毎日で、一方女王バチはミツバチ社会のトップとして、巣の中で卵を産んで暮らしています。

どうして生まれが違うとここまで生活が違うのか、じつは女王バチも働きバチもみんなメスで、しかもその遺伝子はまったく同じなのです。

まったく瓜二つの姉妹なのです。

それではなぜ1匹だけが女王バチになれるのかというと、幼虫のとき、働きバチが分泌したローヤルゼリーを与えられ、それを食べたものだけが女王バチに成長するからです。

ローヤルゼリーの中に、ハチの体を女王バチにするエビジェネティックスの変化を起こす物質が入っていたのです。

遺伝子は同じでも、エビジェネティックスのカでこのメスバチの体はほかのハチたちの1.5倍の大きさになり、寿命はなんと20倍にもなります。

さらに、ほかの種類のハチの幼虫にこの物質を食べさせても、そのハチはやはり「女王バチ」の体に成長しました。



小さいときに体験した、ほんの少しのローヤルゼリーのメモリーを大切にして、毎日をまじめに生きていけば、こんなにも人生はバラ色になる可能性があるのです。

過去のいい思い出を大切にしたいものです。

過去に経験した楽しい思い出、辛かったけれど成功を手に入れられたうれしい思い出などにもう一度、目を向けるようにすれば、心理的に明るくなれるばかりでなく、遺伝子の働き方も、しっかりいい方向に向かうのかもしれません。

そうすれば、「臓器の時間」の狂いはうまく修正されていきます。

そして将来も、どんどん「いい思い出づくり」をしていきます。

「いい思い出」を人生のメモリーとして書き込むことが大切で、また、不幸にして「悪い思い出」を持ってしまったとしても、くよくよせずに「記憶の上書き」をすることで、「悪い記憶」を、「いい思い出」に書き換えてしまうのです。

それは、心がけ次第で可能で、人生は下を見つめてばかりいてはいけない、歌の文句ではありませんが、「上を向いて歩く」ことこそが健康をもたらす最強の習慣です。

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